
CLANNAD―クラナド―第19回・『新しい生活』
さて、関西でも最終話(第22回)が放送されたにも拘らず、まだ19話の感想です。
関東で23話が放送されるまでに、最低でも20話の感想を書き終えたかったのですが…。
今回の放送で一番印象深かったのは、朋也が直幸に別れを告げ、岡崎家に向かうシーン。
「さよなら、父さん。」
この言葉に、朋也の父に対する想いが全て詰まっている気がしました。
関東で23話が放送されるまでに、最低でも20話の感想を書き終えたかったのですが…。
今回の放送で一番印象深かったのは、朋也が直幸に別れを告げ、岡崎家に向かうシーン。
「さよなら、父さん。」
この言葉に、朋也の父に対する想いが全て詰まっている気がしました。
「賛成の者は、挙手を。」
智代が生徒会長になった途端、演劇部と合唱部の問題が一気に解決しました。
この結果は、智代が『桜並木を守る』という信念の下、学校の規定事項(桜並木の伐採)を変えようとしている事が原因だと思います。
そして、智代が提案しただけで簡単に規則が変わるという事は、この学校は良くも悪くも、生徒の『自主性』に拠っている事が推測出来ます。
『安定』を求めれば変化は無く、『改革』を求めれば、変わって行く――。
そんな校風なのだと思いました。
「遂にやったわね、渚!」
この言葉の直後、杏の表情が一瞬曇ります。でも、渚を祝福する事で、朋也への想いに踏ん切りをつけた様です。
この直後、演劇部復活の為に尽力した筈の春原が、一顧だにされていない所が、何となく『いつもの雰囲気』が戻って来た様で、ほのぼのとしました。(春原には悪いですけど。)
「引っ張っても逃げないって!」「駄目です。」「俺の言う事が信じられないのか?」「はい!」
家庭訪問が嫌で逃げようとする朋也を、渚が引っ張って職員室まで連行する場面です。
朋也との付き合いも長くなり、朋也の思考を読むまでになって来ている様です。
「それが仕事だ。明日の朝までだって、待つぞ。」
この担任は、本当に良い先生だと思います。最近は、事勿れ主義の人も増えて来ているのに、生徒の事を親身に考えてくれる担任が居て、朋也は幸せだと思います。
この直後、朋也は逃げ出すのですが、朋也の鞄を届けてくれた渚に出くわし、連行されます。
「岡崎さん。ちゃんと付いて来て下さいね。」
渚に連れられ、渋々戻る朋也。そして…。
「だから、それは私が決める事じゃない。朋也君は朋也君。――彼が決める事です。」
担任が帰宅した直幸に、朋也の進路の事で相談しようとした時の、直幸の言葉です。朋也は、この言葉に酷く傷付き、その場を離れます。
かつて朋也の肩に怪我を負わせ、朋也の夢を奪ってしまった直幸。彼はこの瞬間に、『自分が朋也の父親である資格を失った』と、認識したのではないでしょうか?
だから、「『他人』である自分が、『朋也君』の進路を語る資格は無い。」と思い、「(朋也の進路は)彼が決める事です。」と、朋也の担任に言ったのだと思います。
「俺と親父は、ずっと前からもう…家族じゃないんだよ。」
直幸の言葉に傷付いた朋也が渚に語った、切ない胸の内。
それを知った渚が、「私の家に、来ますか?」と訊き、朋也がその提案を受け入れるまでの場面。
朋也は父の事をずっと、『あの人』と呼んでいます。
この時の朋也は、とても寂しそうです。本当は、こんな事は言いたくなかったのだと思います。
でも…直幸は、自分の事を見てくれない――。
朋也が父を『あの人』と呼ぶのは、『父さん』と呼び掛けられない(呼んだとしても、息子として見做されない) 寂しさの裏返しだと思います。
この後、朋也は家に戻り、岡崎家を後にします。この時の朋也と直幸の遣り取りが、今回観ていて一番切なかったです。
『私も夏休みには、家族を連れて…。』
別れを告げる為に、寝ている父を揺り起こそうとする朋也。でも直幸は起きず、仕方なくそのまま家を出ようとした瞬間に聞こえた、テレビの声。
――この瞬間、朋也は目を見開き、立ち止まります。
それは、自分が望み続けながらも得られなかった風景に想いを馳せているのか?
それとも…遠い昔に、家族で見た風景を思い出しているのか…?
この朋也の表情だけでは、それを判断出来ません。でも朋也が、『家族の温もり』を切望している事だけは、推測出来ます。
そして、別れの時――。
朋也が友達の家(古河家)に暫く泊めてもらい、いつ戻るかは解らない事を、直幸に告げる。
この時の直幸は、朋也を止める素振りを見せています。でも…。
「あぁ――。そうか…寂しくなるね。朋也君は、良い話し相手だったからね…。」
この時の直幸の言葉は、とても切ないです。
直幸が寂しく思うのは、朋也という『話し相手』が居なくなるから…。
本当は直幸だって、朋也に父として接したかったと思います。でも、それはもう…自分には許されない。
――本当は、『息子』が居なくなってしまう事が、この上なく寂しい。でも…それを言ったら、朋也の決心は鈍ってしまう。
父親失格の自分は、朋也に何もしてやれない。
それならば、せめて…朋也が負担に思わないように、『他人』として見送ろう。
そんな風に思っているからこそ、朋也を息子としてではなく『話し相手』として、惜別の想いを述べているのだと思います。
「さよなら、父さん。」
直幸を振り返りもせずに、家を出ていった朋也。そして、家を振り向いた時に呟いた言葉。
朋也が本当は、父の事が好きなのだと気付いた場面です。
そして、古河家に向かう時、朋也が考えていたのは、父の事でした。
いつもは帰る場所だった家。でも、今は違う。
もう二度と、戻る事は無いかも知れない。それとも――。
いつか、戻って来られる日が来るのだろうか?
この言葉には、朋也の父に対する寂しさと、思慕の念が含まれていると思います。
もう…父との関係は、修復不能かも知れない。
それでも、もう一度親子として一緒に暮らしたい。
そんな朋也の本心が、見え隠れしている様な気がしました。
「いらっっしゃい岡崎さん。今日から、よろしくお願いしますね。」
朋也を、温かく迎え入れてくれた古河家。一番風呂に入れてもらったり、客間で泊めてもらったり。
戸惑いを感じつつも、古河家の温かさを感じる朋也。
「えっと…。行って来ます。」
今まで、「行ってらっしゃい」と声を掛けられる事の無かった朋也には、まだ戸惑いが。
でも、やがて当たり前の日常へと変わって行く風景。
「照れくさかったけど、早苗さんもオッサンも、自然に送り出してくれたな。」
朋也にとって古河家の日々は、癒しと言うか、リハビリの様なモノなのかなぁ、と思いました。
そして、この日々が糧となり、朋也と直幸が向かい合える日が来る事を、願わずにはいられません。
遂に、演劇部が本格的に始動。幸村先生に、機材の使い方等を習う渚達。
そして、鍵盤(電子ピアノ)で効果音が出せる事を知り、杏の推挙で椋が音響担当に。
(でも人数が少ないから、役者と兼任だと思います。※まだ19話以降は観ていません。)
「うおっ!良い音っ!」
鍵盤の効果音が気に入った春原。『戦慄』の効果音を使って、即興劇を始める。
顔に痣を作って、道具磨きに勤しむ春原。彼の意外な才能を褒めてくれたのは、ことみ一人。
余り詳しくは知りませんが、原作で春原は、朋也の『無茶振り』に応えて、結構小芝居をします。
この芝居がまた面白いんです。
アニメでは余り再現されなくて、ちょっと寂しかったのですが、今回こういう形で観られて楽しかったです。
(ただ、このシーンが原作準拠なのかは知りません。)
※原作で一番笑えたのは、語尾に『あと、便座カバー』とつける様に朋也に言われて、翌日にそれを実行するシーンです。
「ただいま~っス。」
まだ照れが残るものの、帰宅の挨拶をする朋也。すると、客間には多くの子供が。
「あー!俺の荷物!」「あー!」「なっちゃんのピーンチ!」――子供が朋也に飛び蹴り!
子供達は『古河塾』の生徒で、講師は早苗さん。授業が始まるので、朋也は退散。
廊下を歩いていると、『暇なら店を手伝え』と言う秋生の声で、店の手伝いをする事に。
「早苗さん、大丈夫なのか?」
朋也の質問を、『早苗パン、大丈夫か?』と言う意味で聞いていた秋生。でも、それが子供達の面倒を見る事を示していると知り、『早苗は、あっちが本業だ。』と答える。
この時の秋生は、浮かない表情をしています。そして、早苗さんが教師を辞めた理由を朋也が訊くと、「まぁ…色々あってよ。」と、はぐらかします。
この後、客間でぐったりしていた朋也と渚が語らっていた際、『両親に謝れていない事がある』と、渚は言います。
多分、秋生の『色々あった事』と言うのが、渚の両親に対する『理由の良く解らない申し訳無さ』に、繋がっているのだと思います。
でも多分、それは渚が気にするべき事では無い気がします。
もし両親が子供が原因で、何かしらの決断をしたとしても、それは子供が気にする事ではないでしょう。
寧ろ、そんな事で気に病んでいることを知った方が、親には堪えると思います。
一見、何の問題も無いように見えていた古河家も、何かしらの問題を抱えている様です。
今後は、その辺の事が主題の一つになるのだと思います。
――まぁ、これを読んでくれた人は全員、今後の展開を知っていると思うのですが…。
※これを書いている途中の4日間、疲労困憊で、ろくに文章が書けない状態でした。
また、朋也の直幸に対する気持ちや、渚の両親に対する『複雑な想い』に思いをめぐらした時に、不意に、亡き父の事を思い出しました。
朋也や渚に対して、考察めいた事を書いておきながら、『自分は父の気持ちを、察する事が出来たのか?』と、自問自答したりしていました。
結局、明確な答えは出ませんでした。
でも、日々を懸命に、そして楽しんで生きて行く事が、父の意に添う事だと思いました。
そんな事を考えながら書いていたので、今回の感想も書くのが遅くなりました。
(しかも最後は、『CLANNAD』の感想とは無関係だし。)
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。次回の感想は、もう少し早く書ける様にしたいと思います。
BS-i版でも最終回(第22回)が放送され、これ以上遅れると、4月中旬頃まで『CLANNAD』の感想を書く事になりますので…。
智代が生徒会長になった途端、演劇部と合唱部の問題が一気に解決しました。
この結果は、智代が『桜並木を守る』という信念の下、学校の規定事項(桜並木の伐採)を変えようとしている事が原因だと思います。
そして、智代が提案しただけで簡単に規則が変わるという事は、この学校は良くも悪くも、生徒の『自主性』に拠っている事が推測出来ます。
『安定』を求めれば変化は無く、『改革』を求めれば、変わって行く――。
そんな校風なのだと思いました。
「遂にやったわね、渚!」
この言葉の直後、杏の表情が一瞬曇ります。でも、渚を祝福する事で、朋也への想いに踏ん切りをつけた様です。
この直後、演劇部復活の為に尽力した筈の春原が、一顧だにされていない所が、何となく『いつもの雰囲気』が戻って来た様で、ほのぼのとしました。(春原には悪いですけど。)
「引っ張っても逃げないって!」「駄目です。」「俺の言う事が信じられないのか?」「はい!」
家庭訪問が嫌で逃げようとする朋也を、渚が引っ張って職員室まで連行する場面です。
朋也との付き合いも長くなり、朋也の思考を読むまでになって来ている様です。
「それが仕事だ。明日の朝までだって、待つぞ。」
この担任は、本当に良い先生だと思います。最近は、事勿れ主義の人も増えて来ているのに、生徒の事を親身に考えてくれる担任が居て、朋也は幸せだと思います。
この直後、朋也は逃げ出すのですが、朋也の鞄を届けてくれた渚に出くわし、連行されます。
「岡崎さん。ちゃんと付いて来て下さいね。」
渚に連れられ、渋々戻る朋也。そして…。
「だから、それは私が決める事じゃない。朋也君は朋也君。――彼が決める事です。」
担任が帰宅した直幸に、朋也の進路の事で相談しようとした時の、直幸の言葉です。朋也は、この言葉に酷く傷付き、その場を離れます。
かつて朋也の肩に怪我を負わせ、朋也の夢を奪ってしまった直幸。彼はこの瞬間に、『自分が朋也の父親である資格を失った』と、認識したのではないでしょうか?
だから、「『他人』である自分が、『朋也君』の進路を語る資格は無い。」と思い、「(朋也の進路は)彼が決める事です。」と、朋也の担任に言ったのだと思います。
「俺と親父は、ずっと前からもう…家族じゃないんだよ。」
直幸の言葉に傷付いた朋也が渚に語った、切ない胸の内。
それを知った渚が、「私の家に、来ますか?」と訊き、朋也がその提案を受け入れるまでの場面。
朋也は父の事をずっと、『あの人』と呼んでいます。
この時の朋也は、とても寂しそうです。本当は、こんな事は言いたくなかったのだと思います。
でも…直幸は、自分の事を見てくれない――。
朋也が父を『あの人』と呼ぶのは、『父さん』と呼び掛けられない(呼んだとしても、息子として見做されない) 寂しさの裏返しだと思います。
この後、朋也は家に戻り、岡崎家を後にします。この時の朋也と直幸の遣り取りが、今回観ていて一番切なかったです。
『私も夏休みには、家族を連れて…。』
別れを告げる為に、寝ている父を揺り起こそうとする朋也。でも直幸は起きず、仕方なくそのまま家を出ようとした瞬間に聞こえた、テレビの声。
――この瞬間、朋也は目を見開き、立ち止まります。
それは、自分が望み続けながらも得られなかった風景に想いを馳せているのか?
それとも…遠い昔に、家族で見た風景を思い出しているのか…?
この朋也の表情だけでは、それを判断出来ません。でも朋也が、『家族の温もり』を切望している事だけは、推測出来ます。
そして、別れの時――。
朋也が友達の家(古河家)に暫く泊めてもらい、いつ戻るかは解らない事を、直幸に告げる。
この時の直幸は、朋也を止める素振りを見せています。でも…。
「あぁ――。そうか…寂しくなるね。朋也君は、良い話し相手だったからね…。」
この時の直幸の言葉は、とても切ないです。
直幸が寂しく思うのは、朋也という『話し相手』が居なくなるから…。
本当は直幸だって、朋也に父として接したかったと思います。でも、それはもう…自分には許されない。
――本当は、『息子』が居なくなってしまう事が、この上なく寂しい。でも…それを言ったら、朋也の決心は鈍ってしまう。
父親失格の自分は、朋也に何もしてやれない。
それならば、せめて…朋也が負担に思わないように、『他人』として見送ろう。
そんな風に思っているからこそ、朋也を息子としてではなく『話し相手』として、惜別の想いを述べているのだと思います。
「さよなら、父さん。」
直幸を振り返りもせずに、家を出ていった朋也。そして、家を振り向いた時に呟いた言葉。
朋也が本当は、父の事が好きなのだと気付いた場面です。
そして、古河家に向かう時、朋也が考えていたのは、父の事でした。
いつもは帰る場所だった家。でも、今は違う。
もう二度と、戻る事は無いかも知れない。それとも――。
いつか、戻って来られる日が来るのだろうか?
この言葉には、朋也の父に対する寂しさと、思慕の念が含まれていると思います。
もう…父との関係は、修復不能かも知れない。
それでも、もう一度親子として一緒に暮らしたい。
そんな朋也の本心が、見え隠れしている様な気がしました。
「いらっっしゃい岡崎さん。今日から、よろしくお願いしますね。」
朋也を、温かく迎え入れてくれた古河家。一番風呂に入れてもらったり、客間で泊めてもらったり。
戸惑いを感じつつも、古河家の温かさを感じる朋也。
「えっと…。行って来ます。」
今まで、「行ってらっしゃい」と声を掛けられる事の無かった朋也には、まだ戸惑いが。
でも、やがて当たり前の日常へと変わって行く風景。
「照れくさかったけど、早苗さんもオッサンも、自然に送り出してくれたな。」
朋也にとって古河家の日々は、癒しと言うか、リハビリの様なモノなのかなぁ、と思いました。
そして、この日々が糧となり、朋也と直幸が向かい合える日が来る事を、願わずにはいられません。
遂に、演劇部が本格的に始動。幸村先生に、機材の使い方等を習う渚達。
そして、鍵盤(電子ピアノ)で効果音が出せる事を知り、杏の推挙で椋が音響担当に。
(でも人数が少ないから、役者と兼任だと思います。※まだ19話以降は観ていません。)
「うおっ!良い音っ!」
鍵盤の効果音が気に入った春原。『戦慄』の効果音を使って、即興劇を始める。
「何も、殴る事ないよねぇ…。」【即興劇・春原陽平~愛の逃避行(仮題)~】
【出演】主人公:春原陽平 ヒロイン:古河 渚 昔の男:岡崎朋也
『最悪コンビ』:藤林 杏&坂上智代
【脚本・演出】春原陽平 【開演場所・開演時間】演劇部部室・放課後
「えぇ?渚ちゃん、何っ!?岡崎より、僕の方が好きだって~!?」
「えっ?え…ええぇ?」
「そうか…解った。誰もいない森の奥で二人で暮らそう。」
手を取り合って、夜露に濡れた森を走る二人。
――しかぁし!振り返ると、そこには怒り狂った岡崎がぁ!
「ふっ。」
更に振り返ると、牙を剥き出しにした杏と智代の『最悪コンビ』がぁ!――ぐはあぁ!
~劇終~
顔に痣を作って、道具磨きに勤しむ春原。彼の意外な才能を褒めてくれたのは、ことみ一人。
余り詳しくは知りませんが、原作で春原は、朋也の『無茶振り』に応えて、結構小芝居をします。
この芝居がまた面白いんです。
アニメでは余り再現されなくて、ちょっと寂しかったのですが、今回こういう形で観られて楽しかったです。
(ただ、このシーンが原作準拠なのかは知りません。)
※原作で一番笑えたのは、語尾に『あと、便座カバー』とつける様に朋也に言われて、翌日にそれを実行するシーンです。
「ただいま~っス。」
まだ照れが残るものの、帰宅の挨拶をする朋也。すると、客間には多くの子供が。
「あー!俺の荷物!」「あー!」「なっちゃんのピーンチ!」――子供が朋也に飛び蹴り!
子供達は『古河塾』の生徒で、講師は早苗さん。授業が始まるので、朋也は退散。
廊下を歩いていると、『暇なら店を手伝え』と言う秋生の声で、店の手伝いをする事に。
「早苗さん、大丈夫なのか?」
朋也の質問を、『早苗パン、大丈夫か?』と言う意味で聞いていた秋生。でも、それが子供達の面倒を見る事を示していると知り、『早苗は、あっちが本業だ。』と答える。
この時の秋生は、浮かない表情をしています。そして、早苗さんが教師を辞めた理由を朋也が訊くと、「まぁ…色々あってよ。」と、はぐらかします。
この後、客間でぐったりしていた朋也と渚が語らっていた際、『両親に謝れていない事がある』と、渚は言います。
多分、秋生の『色々あった事』と言うのが、渚の両親に対する『理由の良く解らない申し訳無さ』に、繋がっているのだと思います。
でも多分、それは渚が気にするべき事では無い気がします。
もし両親が子供が原因で、何かしらの決断をしたとしても、それは子供が気にする事ではないでしょう。
寧ろ、そんな事で気に病んでいることを知った方が、親には堪えると思います。
一見、何の問題も無いように見えていた古河家も、何かしらの問題を抱えている様です。
今後は、その辺の事が主題の一つになるのだと思います。
――まぁ、これを読んでくれた人は全員、今後の展開を知っていると思うのですが…。
※これを書いている途中の4日間、疲労困憊で、ろくに文章が書けない状態でした。
また、朋也の直幸に対する気持ちや、渚の両親に対する『複雑な想い』に思いをめぐらした時に、不意に、亡き父の事を思い出しました。
朋也や渚に対して、考察めいた事を書いておきながら、『自分は父の気持ちを、察する事が出来たのか?』と、自問自答したりしていました。
結局、明確な答えは出ませんでした。
でも、日々を懸命に、そして楽しんで生きて行く事が、父の意に添う事だと思いました。
そんな事を考えながら書いていたので、今回の感想も書くのが遅くなりました。
(しかも最後は、『CLANNAD』の感想とは無関係だし。)
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。次回の感想は、もう少し早く書ける様にしたいと思います。
BS-i版でも最終回(第22回)が放送され、これ以上遅れると、4月中旬頃まで『CLANNAD』の感想を書く事になりますので…。
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