
ドキドキ!プリキュア・第26話『ホントの気持ちは?六花またまた悩む!』感想
授業で「私の夢は、総理大臣です!」と、自分の将来の夢を高らかに宣言するマナ。
マナの宣言に、城戸先生を含めたクラス一同は感心するばかり。
しかし、隣の席の三村君に「菱川さんはもう、(夢が)決まってて良いよね?」と言われた途端、六花は悩み始めました。
自分は本当に、医者になりたいのか?
もしかしたら、憧れているだけなのかも?
ラケルとの『デート』中に砂浜を歩きながら、悩みを募らせる六花。
その時、海岸に打ち上げられて気絶しているイーラを発見しました。
怪我の影響で記憶喪失に陥ったイーラを自宅に招き、食事を振る舞い看病した六花。
やがて、イーラの怪我はマナ達の知る所となり、一同はその対応に悩みました。
其処に突然、キュアエースが。
「手傷を負っている内に、倒してしまおう」と主張するキュアエースの前に立ちはだかり、イーラを庇った六花。
その様子を見たキュアエースは、「あなたの覚悟、見極めさせて貰うわ」と言い残し、その場を去りました。
敵であるイーラを助け、キュアエースの攻撃からも庇った、六花の決断。
その決断は、六花に何を齎したのでしょうか?
「私の夢は、総理大臣です!そして、皆の笑顔を守ります!!」
人の役に立つ事が好きなマナらしい、立派な夢。その宣言を聞き、城戸先生やクラスの皆は感心しきり。
しかし、隣の席の三村君の何気無い一言を聞いた途端、六花は悩み始めました。
「菱川さんはもう、決まってて良いよね。医者でしょ?親もそうだし。」
確かにそうだけど…。でも、それってママがお医者さんだから??
シャープペンで頬っぺたを突きながら、物思いに耽る六花。
そして六花の悩みは、放課後にマナ達と一緒に甘味処に入ってもなお、続きました。
甘味処の軒先の座席で、白玉あんみつを突きながら、語り合うマナ達。
マナの夢を聞いたありすは、「マナちゃんらしい夢ですわ。」と微笑みました。
「六花はやっぱり、お医者さん?」澄まし顔で座るダビィを肩に乗せ、六花の将来の夢を訊く真琴。
「うん…。」と、頼りない返事の六花。
「違ったっけ…?」マナに訊かれた六花は、自分の夢が『ママに憧れていただけなのかな?』と疑問に思っている事を打ち明けました。
「それはつまり、本当の気持ちでは無かった、と言う事ですね?」
店内で飲食していた亜久里に突然語り掛けられ、慌てて店内に駆け寄るマナ達。
「わたくしは以前から、このもちもち白玉と寒天・黒糖のハーモニーに惹かれて、此処に通い詰めていたのです!」
「ブラボーですわ~!」
あんみつを一口食べた瞬間、おでこを光らせて恍惚の表情を見せる亜久里。
その表情はまるで、『加音町のたおやかさん』キュアリズムこと、南野奏が時折見せた表情を彷彿させます。
もしかしたら今後は、製作スタッフの『愛』で、『亜久里ネタ』が増えるかも知れません。
「ねぇ?本当の気持ちじゃないって、どう言う事?」
「その答えは…自分で探すモノじゃなくって?」
「どうもあなたは、心が揺らいでいる様ね…。ならば、丁度良い機会です。自分の本当の気持ちについて、とことん、悩んでみては如何ですか?」
自分の将来の答えは、自分で見付けるべき事柄。
敢えて突き離し、六花に答えを考えさせる様に仕向け、亜久里は静かに去りました。
「本当の気持ち…。」
亜久里の姿を見送りながら、その言葉の意味を噛み締める六花。
そして、夕方。
「ベビービスケットシャル!」
キュアラビーズで、アイちゃんのおやつを出したシャルルは、ラケルとアイちゃんと一緒に、ベビービスケットを頬張り上機嫌。
此処で、シャルル達は『スマートフォン形態』でも飲食が可能な事が判明しました。
家の近くの橋の下にある広場で、キュアエースの事について話し合うマナと六花。
キュアエースについては、『不思議な存在ながら、自分達を助けてくれる存在』としての共通認識がある様子。
マナは階段の踊り場に立つ六花に向かって、「さっきの事、大丈夫?」と語り掛け、心配しました。
「平気平気!それより、今日はパパが3ヶ月振りに帰って来るんだ!その上、ママも早番だし!」
「それじゃあ、今夜は久し振りに、家族で晩御飯だね!」
「うん!それじゃあ、また!」
両親と一緒に居られる事が嬉しくて、余り悩んでいない様子の六花。
マナに手を振り、ラケルと一緒に笑顔で帰宅しました。
何となく、六花の父・悠蔵さんの登場がつい最近の事だと思っていましたが、何時の間にか3ヶ月経っていたんですね。
物語の展開に夢中になっているのでつい、時間の経過を忘れがちになります。
次の悠蔵さんの登場回は、更に3か月後でしょうか?
その時は、六花は父に対して、どんな笑顔を見せるのでしょうか?
今から、楽しみです。
「うわっ!な、何しやがる!!」
アジトで突然、リーヴァに投げ飛ばされ、猛抗議するイーラ。
しかし、「野良猫かと思っちゃった。」と、リーヴァにからかわれてしまいます。
更に、グーラに頭を掴まれ、「俺達のアジトから出て行け!」と、ボーリングの球の様に放り投げられてしまいました。
アジトを2人の乗っ取られ、行く当ての無くなり、荒れ狂う海を飛びながら彷徨うイーラ。
「うるせえんだよ!雷!!」と、苛立ちを雷にぶつけると、雷様の機嫌を損ねたのか、雷に打たれてしまいました。
「あっ…!」と気付いた時には、既に手遅れ。
感電し、黒い煙に包まれたイーラは、気絶したまま海に墜落。
そのまま流されて、遭難してしまいました。
果たして、イーラの生死は――。
その頃、良心の帰りを待っていた六花に、残念な報せが。
母・亮子さんが、患者の治療の為に帰れなくなり、父・悠蔵さんもまた、旅客機が欠航した為に帰宅出来なくなってしまいました。
「いつもの事じゃない。大丈夫だから!うん…。じゃあね。」
手すりを滑り台にして、楽しそうに遊んでいたラケルは、六花の寂しそうな様子を、寂しそうな表情で見守っていました。
六花の気持ちを察し、落ち込んでいるラケルに近付いた六花。
「何て顔、してるのよ?」と、ラケルの耳たぶを揉みながら、その気遣いに感謝しました。
耳を揉まれながら、気持ち良さそうに悶えるラケル。
此処が、ラケルの『ツボ』だとすると、シャルル達の『ツボ』は、何処なのでしょうか?
いつか、シャルル達の『ツボ』についても、何らかの形で言及して欲しいです。
個人的には、そう言う事から最も縁遠いと思われる、ダビィの『ツボ』が知りたいです。
「よし、ラケル!明日は、私とデートしよう!!」
「ええええ~!!!!!!」
心配してくれたラケルの感謝を込めて、ラケルをデートに誘った六花。
その申し出を受けて、嬉しさの為か、驚きを隠せないラケル。
翌日。六花はラケルを連れて、自転車で海までデート。
「ケル~!」と、嬉しそうに自転車の前かごに乗っているラケルの姿は、どこかしら散歩中の小型犬に見えます。
「う~ん!」南風と温かい日差しを受け、伸びをする六花。
その横で、海から飛び出して、犬の様に身体を振るラケル。
仲睦まじい光景に、思わず頬が緩みそうになります。
「でも、何で海ケル?」「うん。別に。何となく、海も良いかな…って。」
潮風を受けながら、気持ち良さそうに目を閉じる六花。
風で乱れた髪を撫でるのその姿は、まるで絵画の様な美しさを湛えています。
六花が海に来たのはきっと、22話でレジーナと一緒にマナ達と海に行った時に、「心が迷って進めなくなった時は、海に来るんだ。」と語っていた、マナの父・健太郎さんの言葉が、脳裏に残っていたからではないでしょうか?
『風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな』
自分の今の心境を、百人一首に擬えて呟く、六花。
歌の説明を聞き、「六花も、悩んでるケル?」と訊く、ラケル。
少し思い詰めた顔をした後、六花は裸足になり、ラケルと一緒に波打ち際を歩きながら、今の心境を語り始めました。
「それは…。きっと、六花にしか解らないケル。」「そうね…。」
六花の悩みを解決出来るのは、やはり、六花だけ。崖の上で海を眺めながら、静かに佇む2人。
「あ…ああっ!tり、六花!!」
その時、ラケルの視界に入ったのは、打ち上げられ気絶している少年の姿。
2人が急行すると、その少年の正体は、イーラでした。
「なんで、こんな所に…!?しかも、酷い怪我!」
突然の事態に、混乱してしまう六花。しかし、目の前の怪我人を放って置く事は出来ません。
雷に打たれて気絶している上に、全身が海に浸かり、体温が低下している状態のイーラ。
このまま放置した場合は、確実に死に至ります。
「ええ~い!悩んでたって、しょうがないじゃない!!」
心配するラケルを振り切り、イーラを助けた六花。
そして、イーラが目覚めた瞬間、とんでもない事が判明しました。
「あなたが、助けてくれたんですか?有難うございます。それにしても…僕は、何を?」
「いや…。そもそも僕は、誰だ??」
――これって、まさか…。記憶喪失??顔を見合わせて驚く、六花とラケル。
怪我を押して立ち上がろうとするイーラを抑えて、ハンカチで応急手当てをする六花。
その姿を見て、イーラが一言。
「有難う。優しいんですね。」
険の取れたイーラの笑顔は、優しげな美少年。
その屈託のない笑顔を見て、六花は思わず顔を背け、赤面してしまいました。
ちょっと良い雰囲気になった後、六花は看病する為にイーラを自宅に招待。
空腹のイーラの為に、お手製のオムライスを用意しました。
調理中に六花が着けていたエプロンは、カエル好きの六花らしく、カエルの顔を模した柄。
このエプロンを公式サイトで売れば、結構売れると思います。
もし販売してくれたら、妹の分も含めて2つ購入するつもりです。
「何か、手伝いましょうか?」「怪我人は、気を遣わなくて良いのよ。」
手伝おうとするイーラに席に着く様に促し、オムライスを2つ完成させた六花。
少し薄焼き玉子が破れ、不恰好ながらも、心の籠った逸品です。
「マナのパパみたいにはいかないか…ああっ~!!」
「危ない!!」「ケル~!!」
オムライスを運ぶ途中で段差に躓き、転ぶ六花。そのスリッパもカエル柄と言う、念の入れ様。
それに感心する間も無く、正に、転ぼうとする寸前、イーラが飛び込みました。
耳で目を覆い、『ドンガラガッシャン』となった光景を思い浮かべた後、恐る恐る目を開けたラケル。
しかし、ラケルが見た光景は、イーラが六花の下敷きになりながら、オムライスを無事にキャッチした姿でした。
自分の身より、オムライスの安全をアピールするイーラ。
その健気さに苦笑しながら、六花は「あなたが無事なら、それで良いわ。」と微笑みました。
「天使の様な人だ…!」「ええっ~!!!」
イーラの呟きを聞き、思わず素っ頓狂な声を上げる六花。
そして、数秒時間が止まったかに見えた直後――。
「いつまでくっ付いてるケル~!!!!!」
イーラにヤキモチを妬き、膨れるラケル。その様子に驚く、六花。
そして、イーラの鼻先を六花の髪がくすぐり、クシャミをするイーラ。
ほんのり『ラブコメ展開』を見せられて、プンスカ怒るラケル。
そして3人は、共に食卓を囲み、オムライスを食べる事にしました。
「大丈夫!?」「怪我してるんだから、気を付けないと駄目ケルよ!」
怪我の痛みでスプーンを落としたイーラを心配する、六花とラケル。
「有難う。君も優しいんだね。」
イーラに微笑み掛けられ、困った顔で照れるラケル。
こう言った点はやはり、パートナーである六花に似ているのでしょうか?
「その怪我じゃ、食べ辛いわね。ラケル、スプーン貸して?」「ケル。」
六花に言われるままに、自分のスプーンを貸したラケル。
しかしその直後、彼は、自分が一番見たくないであろう光景を目の当たりにする羽目になります。
「ほら、遠慮しないの!」
六花がイーラにオムライスを食べさせようとしている光景を見て、拗ねるラケル。
「全く!いくら怪我してるからって、甘やかし過ぎケル!」
階段の踊り場まで飛んで行き、むくれる姿が、また可愛いです。
「ラケル~!」「うわぁ!シャルル、ランス!何で此処に??」
突然の姉弟の訪問に驚く、ラケル。
訊けば2人は、六花の両親が不在である事を知らず、ランスが暇を持て余していると思い、遊びに来たとの事でいした。
しかしランスは、間もなく六花とイーラが行おうとしている事を想像し、大慌て。
その様子を2人に怪しまれ、ガードを突破されてしまいました。
「あ~ん。」「ん…??」
あっ…。『決定的瞬間』をシャルル達に見られ、顔を引き攣らせる六花。
そして、その場に響き渡る、シャルルとランスの叫び声。
こうして、ランスの制止の甲斐も無く、『六花とイーラの秘密』は、2人の知る所となりました。
そして六花達は、マナ達と河原で合流し、イーラに起こった顛末を話しました。
六花がマナ達に、事の顛末を報告している間、イーラは穏やかな表情で、花に留まっていた蝶を眺めていました。
六花に助けられてから、これまでのイーラの言動を見ていると、『穏やかで優しい』姿こそが、イーラの本当の姿なのだと思いました。
記憶喪失に陥ったからと言って、元々の性格が一変するとは考え難く、ジャネジーの影響下に無い現状こそが、イーラの『在るべき姿』なのでしょう。
だとすると、彼の本名は何なのでしょうか?
もしかしたら、マナ達の昔の友達とか言う感じで、意外とマナ達にとって身近だった存在だったのかも知れません。
イーラを助けた六花の選択を、「六花ちゃんらしいですわ。」と褒める、ありす。
「危険だわ!」と警戒する、真琴。
対立する2つの意見の間で六花が迷いを見せていると、「甘いですわ!」と突然、亜久里が登場しました。
「もしもの事があった時、あなたは責任が取れるの?」と言う趣旨の事を語り、イーラが怪我をしている事を好機に、一気に倒してしまう事を提案する亜久里。
イーラを一撃で倒す為に、亜久里はアイちゃんと共に、キュアエースに変身。
ラブキッスルージュを掲げ、イーラを攻撃しようとしました。
「何するつもり!?」キュアエースとイーラの間に割って入り、イーラを庇う六花。
「お退きなさい…!」凄むキュアエースにも動じず、六花はその場から離れようとしませんでした。
「その者の今迄の行い、忘れた訳ではないでしょう?」
「勿論、覚えているわ。でも…。どんな人であっても、怪我をして苦しんでるなら、私は助けてあげたい。でなきゃ、きっと後悔する!私は、後悔したくない!!自分の想いを、信じるわ!!!」
雨に打たれながらも、断固とした決意を見せる、六花。
それは、六花だけの覚悟ではなく、パートナーであるラケル、イーラを故郷の仇の一人と定めている真琴。
そして、マナとありすの覚悟でもありました。
「本当は、エースの方が正しいと思うけど、僕は六花を信じるケル!!」
「納得は出来ないけど…。私も、ラケルと同じだわ!」
2人の決意に、マナとありすも賛同。其処に突然、グーラが来襲。
キュアエースは、「その想い、見極めさせて貰うわ。」と言い残し、その場を去りました。
橋の上から、いきなり光弾を放つグーラ。飛び退き、攻撃を躱したマナ達。
六花は咄嗟にイーラを抱きかかえ、飛び退きました。
その際イーラは、頭を打ちつけて、少し記憶が戻りかけた様子。
イーラの安全を確認した六花は、皆に号令を放ち、プリキュアに変身しました。
「六花さんも、変身した…!白くて青くて、フワフワして、キラキラして…!――あっ、何だ…??」
六花の変身した姿に驚きつつ、何かを思い出しそうになったイーラ。
そして、キュアハートの口上を聞き、更に記憶の扉が開きました。
「プリキュア…!」イーラは再び、ジコチュートリオの一員に戻ってしまうのでしょうか?
「じゃあ俺は、お前等のドキドキを喰ってやるぜ!!」
嬉々としてプリキュア達に飛び掛かり、次々と攻撃を仕掛けるグーラ。
その戦闘シーンを観て、イーラは頭を押さえながら、更に記憶が戻るのを実感しました。
「ハッハァ~!…あっ?」
4人掛かりのプリキュアの攻撃を躱し、口から光弾を放とうしたグーラ。
目の前に、頭を押さえて苦しむイーラの姿を確認し、イーラの名前を叫びました。
「イーラ…!」その瞬間、イーラは完全に記憶を取り戻しました。
「当たっても知らんぞ!」「逃げて…!」
倒れながらも、イーラの身を案じ、叫ぶキュアダイヤモンド。
迫り来る光弾を、ドラゴンボールの様に拳で弾いたイーラ。
「テメェ!何しやがる!!!」「フッ。プリキュアを倒すのは…この僕だ!!」
背後のプリキュアを見遣り、プリキュア打倒を宣言したイーラ。
その言葉を聞き、キュアダイヤモンドは、彼の記憶が戻った事を悟り、咄嗟に呟きました。
「そう…。良かった!」
「な、何で喜んでるんだよ?変な奴。」
「だって、嬉しいんだもん。きっとこれが私の…素直な気持ちなんだと思う。」
苦笑しつつ、何処か落ち着いた雰囲気でお互いの気持ちを語り合うイーラとキュアダイヤモンド。
「邪魔だ!イーラ!!」「喰らえ!プリキュア!!」
飛び掛かるグーラより一瞬早く、プリキュアに向かって衝撃波を放ったイーラ。
その風にプリキュア達が吹き飛ばされた瞬間、グーラの攻撃が地面に突き刺さりました。
「イーラ、余計な事を!!」「おっと、悪ィ、わりィ!」
わざとらしくグーラに謝る、イーラ。
「あっ…!まさか、助けてくれた…!?」
イーラの様子を見て、キュアダイヤモンドは、彼が自分達を助けてくれた事を悟りました。
黙って消え去るイーラを笑顔で見送った瞬間、キュアダイヤモンドの全身から、オーラが溢れ出しました。
「見せて貰いましたわ。あなたの本当の気持ち。」
「プリキュア5つの誓い!『一つ・プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない』。」
微笑むキュアエースの姿を見て、キュアダイヤモンドは、エースのさっきの行動が、自分を試す為の芝居である事に気付きました。
「有難う!キュアエース!」「何の事かしら?」
キュアダイヤモンドの謝辞に、白々しく微笑む、キュアエース。
そしてキュアダイヤモンドは、その溢れる力でグーラに飛び掛かり、グーラを圧倒しました。
グーラの攻撃を躱し、その反動で踏み付け、橋の上に立ったキュアダイヤモンド。
何時の間にか雨は上がり、まるで後光の様に、キュアダイヤモンドを照らしました。
「お行儀の悪い食いしん坊さん!このキュアダイヤモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」
約半年振りに聞く、キュアダイヤモンドの口上です。
「キュアダイヤモンド、今こそわたくしと共に、戦いましょう!」
キュアダイヤモンドを自分のパートナーと認め、加勢するキュアエース。
そして、青いエースショットを放ち、グーラを氷漬けにしました。
続いて追撃の、ダイヤモンドシャワー。
しかし、「かき氷なら大好物だぜ!」と、氷から顔だけ出して、グーラはダイヤモンドシャワーをたべてしまいました。
「呆れた…!でも、それなら!!」
連続でダイヤモンドシャワーを放ち続ける、キュアダイヤモンド。
お腹を膨らませながらも、ダイヤモンドシャワーを食べ尽くしたグーラ。
「どうだ!」と、グーラが勝ち誇った瞬間、キュアダイヤモンドもまた、勝利を確信していました。
「お粗末様!――ところで、そろそろ頭は冷えたかしら?」
キュアダイヤモンドが決めポーズを放った瞬間、グーラを『アイスクリーム頭痛』が襲いました。
頭の痛さに悶え、ひとしきり悔しがった直後、「覚えてろ!」と捨て台詞を吐き、消え去ったグーラ。
こうして戦いは、キュアダイヤモンドの頭脳戦の勝利となりました。
戦いが終わり、キュアダイヤモンドのパワーアップを讃える仲間達。
「流石、六花ケル!」「有難う、ラケル!」パートナーに讃えられ、笑顔を溢すキュアダイヤモンド。
「お見事です。キュアダイヤモンド。しかし、油断はしないで下さい。」「えっ?」
「イーラの事です。恐らく、次に現れた時はきっと…!」
「ええ。解ってるわ。」覚悟を決めて呟く、キュアダイヤモンド。
その様子に安心し、キュアエースは、アイちゃんと一緒に、その場を去りました。
そして夕暮れ。
何処かの建設作業場のクレーンの上で、腕に巻き付けられた包帯を眺めながら、何かを考えているイーラ。
その迷いを絶つ様に包帯を解き、大空に放ったイーラ。
夕闇に紛れ、何処かに消えてしまいました。
アジトを失い、行き場所を失ったイーラ。
彼の帰る場所は、果たして何処にあるのでしょうか?
「いや~!無事に帰れて、何よりだよ!」「それは良いけど、何よ?このお土産!」
無事に帰宅した悠蔵さんがくれたお土産を掲げ、首を捻る六花。
悠蔵さんの傍には、亮子さんの姿が。どうやら、仕事が終わり帰って来られた様です。
六花の手に掲げられたのは、2つのお守り人形。
一つはハワイ土産っぽいカップルの人形で、もう一つは、怪しげな風体の男性が、色々な品を掲げていると言う、何とも言えないデザインをしています。
「現地の人に貰ったんだ。何でも、夢を叶えてくれるお土産らしいぞ?」
「そう。有難う、パパ。でも、それは丁度良かったわ。」
人形の効能が解り、苦笑する六花。
カップルの人形は『恋愛成就』で、男性の人形は『金運向上』のお守りでしょうか?
そして六花は、良心に向かって、改めて、自分の夢を語りました。
「改めて言うのも照れ臭いけど、私、夢が出来たの!」
「夢って、医者じゃなかったっけ?」
「うん!私の夢は、お医者さん!ただ…。今迄とは、ちょっと、心構えが違うって言うか…。」
父の問い掛けに、照れながらもハッキリと自分の夢を語った六花。
その様子を、テーブルの下に隠れながら、満足そうに眺めるラケル。
「何があったの?」
亮子さんの問いに、満面の笑みを見せて答える六花。
その笑顔を見て、きっと、六花の両親は娘の成長を確信した事でしょう。
イーラとの一時の触れ合いを通じ、自分の夢について見詰め直す事が出来た六花。
これからはもう、六花は迷う事無く、自分の夢に向かって突き進む事が出来るでしょう。
温かな感動に浸りつつ、次回予告。
次回は遂に、キュアエースこと亜久里の日常が明らかになる回です。
その舞台は野点。
ありす以外は正座に慣れていないのか、座るだけで大苦戦している様子。
身体に対して、大きな茶碗を掲げ、苦労するシャルルとラケル。
そして、真琴の経験不足によるとんでもない行動により、またしても犠牲になるランス。
抹茶を舐めて、泣き出すアイちゃんと、その様子に苦笑する亜久里。
次回は、亜久里の日常に触れつつ、色々と楽しい話になりそうです。
※たとえ敵であっても、怪我人を捨て置けずに助けた六花。
六花の優しさに触れ、心に何か芽生え始めたかも知れない、イーラ。
今後、2人の心が触れ合う機会は、また訪れるのでしょうか?
マナとレジーナ。六花とイーラ。
2組の今後の行方はきっと、9月からの展開で一気に動く事になると思います。
その時が、今から楽しみです。
中々、『ギリギリ投稿』から脱する事が出来ません。何とかしたいと思います。
ただ、8月11日から2週間、関西地区の放送は、高校野球中継の為に休止。
しかも、28・29話の放送は、30話の放送翌日かも知れません。
28話から30話迄の感想は、今迄以上に遅れると思います。
今の内に、お詫びいたします。
せめて、放送話数の順番だけは、何とか変えないで欲しいのですが。
その事については、次回の記事で書きます。
(※例によって、今回の記事の投稿日も、書き始めの日時に設定しています。)
マナの宣言に、城戸先生を含めたクラス一同は感心するばかり。
しかし、隣の席の三村君に「菱川さんはもう、(夢が)決まってて良いよね?」と言われた途端、六花は悩み始めました。
自分は本当に、医者になりたいのか?
もしかしたら、憧れているだけなのかも?
ラケルとの『デート』中に砂浜を歩きながら、悩みを募らせる六花。
その時、海岸に打ち上げられて気絶しているイーラを発見しました。
怪我の影響で記憶喪失に陥ったイーラを自宅に招き、食事を振る舞い看病した六花。
やがて、イーラの怪我はマナ達の知る所となり、一同はその対応に悩みました。
其処に突然、キュアエースが。
「手傷を負っている内に、倒してしまおう」と主張するキュアエースの前に立ちはだかり、イーラを庇った六花。
その様子を見たキュアエースは、「あなたの覚悟、見極めさせて貰うわ」と言い残し、その場を去りました。
敵であるイーラを助け、キュアエースの攻撃からも庇った、六花の決断。
その決断は、六花に何を齎したのでしょうか?
「私の夢は、総理大臣です!そして、皆の笑顔を守ります!!」
人の役に立つ事が好きなマナらしい、立派な夢。その宣言を聞き、城戸先生やクラスの皆は感心しきり。
しかし、隣の席の三村君の何気無い一言を聞いた途端、六花は悩み始めました。
「菱川さんはもう、決まってて良いよね。医者でしょ?親もそうだし。」
確かにそうだけど…。でも、それってママがお医者さんだから??
シャープペンで頬っぺたを突きながら、物思いに耽る六花。
そして六花の悩みは、放課後にマナ達と一緒に甘味処に入ってもなお、続きました。
甘味処の軒先の座席で、白玉あんみつを突きながら、語り合うマナ達。
マナの夢を聞いたありすは、「マナちゃんらしい夢ですわ。」と微笑みました。
「六花はやっぱり、お医者さん?」澄まし顔で座るダビィを肩に乗せ、六花の将来の夢を訊く真琴。
「うん…。」と、頼りない返事の六花。
「違ったっけ…?」マナに訊かれた六花は、自分の夢が『ママに憧れていただけなのかな?』と疑問に思っている事を打ち明けました。
「それはつまり、本当の気持ちでは無かった、と言う事ですね?」
店内で飲食していた亜久里に突然語り掛けられ、慌てて店内に駆け寄るマナ達。
「わたくしは以前から、このもちもち白玉と寒天・黒糖のハーモニーに惹かれて、此処に通い詰めていたのです!」
「ブラボーですわ~!」
あんみつを一口食べた瞬間、おでこを光らせて恍惚の表情を見せる亜久里。
その表情はまるで、『加音町のたおやかさん』キュアリズムこと、南野奏が時折見せた表情を彷彿させます。
もしかしたら今後は、製作スタッフの『愛』で、『亜久里ネタ』が増えるかも知れません。
「ねぇ?本当の気持ちじゃないって、どう言う事?」
「その答えは…自分で探すモノじゃなくって?」
「どうもあなたは、心が揺らいでいる様ね…。ならば、丁度良い機会です。自分の本当の気持ちについて、とことん、悩んでみては如何ですか?」
自分の将来の答えは、自分で見付けるべき事柄。
敢えて突き離し、六花に答えを考えさせる様に仕向け、亜久里は静かに去りました。
「本当の気持ち…。」
亜久里の姿を見送りながら、その言葉の意味を噛み締める六花。
そして、夕方。
「ベビービスケットシャル!」
キュアラビーズで、アイちゃんのおやつを出したシャルルは、ラケルとアイちゃんと一緒に、ベビービスケットを頬張り上機嫌。
此処で、シャルル達は『スマートフォン形態』でも飲食が可能な事が判明しました。
家の近くの橋の下にある広場で、キュアエースの事について話し合うマナと六花。
キュアエースについては、『不思議な存在ながら、自分達を助けてくれる存在』としての共通認識がある様子。
マナは階段の踊り場に立つ六花に向かって、「さっきの事、大丈夫?」と語り掛け、心配しました。
「平気平気!それより、今日はパパが3ヶ月振りに帰って来るんだ!その上、ママも早番だし!」
「それじゃあ、今夜は久し振りに、家族で晩御飯だね!」
「うん!それじゃあ、また!」
両親と一緒に居られる事が嬉しくて、余り悩んでいない様子の六花。
マナに手を振り、ラケルと一緒に笑顔で帰宅しました。
何となく、六花の父・悠蔵さんの登場がつい最近の事だと思っていましたが、何時の間にか3ヶ月経っていたんですね。
物語の展開に夢中になっているのでつい、時間の経過を忘れがちになります。
次の悠蔵さんの登場回は、更に3か月後でしょうか?
その時は、六花は父に対して、どんな笑顔を見せるのでしょうか?
今から、楽しみです。
「うわっ!な、何しやがる!!」
アジトで突然、リーヴァに投げ飛ばされ、猛抗議するイーラ。
しかし、「野良猫かと思っちゃった。」と、リーヴァにからかわれてしまいます。
更に、グーラに頭を掴まれ、「俺達のアジトから出て行け!」と、ボーリングの球の様に放り投げられてしまいました。
アジトを2人の乗っ取られ、行く当ての無くなり、荒れ狂う海を飛びながら彷徨うイーラ。
「うるせえんだよ!雷!!」と、苛立ちを雷にぶつけると、雷様の機嫌を損ねたのか、雷に打たれてしまいました。
「あっ…!」と気付いた時には、既に手遅れ。
感電し、黒い煙に包まれたイーラは、気絶したまま海に墜落。
そのまま流されて、遭難してしまいました。
果たして、イーラの生死は――。
その頃、良心の帰りを待っていた六花に、残念な報せが。
母・亮子さんが、患者の治療の為に帰れなくなり、父・悠蔵さんもまた、旅客機が欠航した為に帰宅出来なくなってしまいました。
「いつもの事じゃない。大丈夫だから!うん…。じゃあね。」
手すりを滑り台にして、楽しそうに遊んでいたラケルは、六花の寂しそうな様子を、寂しそうな表情で見守っていました。
六花の気持ちを察し、落ち込んでいるラケルに近付いた六花。
「何て顔、してるのよ?」と、ラケルの耳たぶを揉みながら、その気遣いに感謝しました。
耳を揉まれながら、気持ち良さそうに悶えるラケル。
此処が、ラケルの『ツボ』だとすると、シャルル達の『ツボ』は、何処なのでしょうか?
いつか、シャルル達の『ツボ』についても、何らかの形で言及して欲しいです。
個人的には、そう言う事から最も縁遠いと思われる、ダビィの『ツボ』が知りたいです。
「よし、ラケル!明日は、私とデートしよう!!」
「ええええ~!!!!!!」
心配してくれたラケルの感謝を込めて、ラケルをデートに誘った六花。
その申し出を受けて、嬉しさの為か、驚きを隠せないラケル。
翌日。六花はラケルを連れて、自転車で海までデート。
「ケル~!」と、嬉しそうに自転車の前かごに乗っているラケルの姿は、どこかしら散歩中の小型犬に見えます。
「う~ん!」南風と温かい日差しを受け、伸びをする六花。
その横で、海から飛び出して、犬の様に身体を振るラケル。
仲睦まじい光景に、思わず頬が緩みそうになります。
「でも、何で海ケル?」「うん。別に。何となく、海も良いかな…って。」
潮風を受けながら、気持ち良さそうに目を閉じる六花。
風で乱れた髪を撫でるのその姿は、まるで絵画の様な美しさを湛えています。
六花が海に来たのはきっと、22話でレジーナと一緒にマナ達と海に行った時に、「心が迷って進めなくなった時は、海に来るんだ。」と語っていた、マナの父・健太郎さんの言葉が、脳裏に残っていたからではないでしょうか?
『風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな』
自分の今の心境を、百人一首に擬えて呟く、六花。
歌の説明を聞き、「六花も、悩んでるケル?」と訊く、ラケル。
少し思い詰めた顔をした後、六花は裸足になり、ラケルと一緒に波打ち際を歩きながら、今の心境を語り始めました。
「やっぱり、ママに憧れてただけだったのかな?思えばプリキュアになったのも、生徒会に入ったのも、『マナと一緒なら!』って、思ったからだし…。」
「結局、私っていつも、誰かに憧れてるだけなのかも…。」
「それじゃあ、私自身の気持ちは、一体何処にあるんだろう?私は…どうしたいのかな?」
「それは…。きっと、六花にしか解らないケル。」「そうね…。」
六花の悩みを解決出来るのは、やはり、六花だけ。崖の上で海を眺めながら、静かに佇む2人。
「あ…ああっ!tり、六花!!」
その時、ラケルの視界に入ったのは、打ち上げられ気絶している少年の姿。
2人が急行すると、その少年の正体は、イーラでした。
「なんで、こんな所に…!?しかも、酷い怪我!」
突然の事態に、混乱してしまう六花。しかし、目の前の怪我人を放って置く事は出来ません。
雷に打たれて気絶している上に、全身が海に浸かり、体温が低下している状態のイーラ。
このまま放置した場合は、確実に死に至ります。
「ええ~い!悩んでたって、しょうがないじゃない!!」
心配するラケルを振り切り、イーラを助けた六花。
そして、イーラが目覚めた瞬間、とんでもない事が判明しました。
「あなたが、助けてくれたんですか?有難うございます。それにしても…僕は、何を?」
「いや…。そもそも僕は、誰だ??」
――これって、まさか…。記憶喪失??顔を見合わせて驚く、六花とラケル。
怪我を押して立ち上がろうとするイーラを抑えて、ハンカチで応急手当てをする六花。
その姿を見て、イーラが一言。
「有難う。優しいんですね。」
険の取れたイーラの笑顔は、優しげな美少年。
その屈託のない笑顔を見て、六花は思わず顔を背け、赤面してしまいました。
ちょっと良い雰囲気になった後、六花は看病する為にイーラを自宅に招待。
空腹のイーラの為に、お手製のオムライスを用意しました。
調理中に六花が着けていたエプロンは、カエル好きの六花らしく、カエルの顔を模した柄。
このエプロンを公式サイトで売れば、結構売れると思います。
もし販売してくれたら、妹の分も含めて2つ購入するつもりです。
「何か、手伝いましょうか?」「怪我人は、気を遣わなくて良いのよ。」
手伝おうとするイーラに席に着く様に促し、オムライスを2つ完成させた六花。
少し薄焼き玉子が破れ、不恰好ながらも、心の籠った逸品です。
「マナのパパみたいにはいかないか…ああっ~!!」
「危ない!!」「ケル~!!」
オムライスを運ぶ途中で段差に躓き、転ぶ六花。そのスリッパもカエル柄と言う、念の入れ様。
それに感心する間も無く、正に、転ぼうとする寸前、イーラが飛び込みました。
耳で目を覆い、『ドンガラガッシャン』となった光景を思い浮かべた後、恐る恐る目を開けたラケル。
しかし、ラケルが見た光景は、イーラが六花の下敷きになりながら、オムライスを無事にキャッチした姿でした。
自分の身より、オムライスの安全をアピールするイーラ。
その健気さに苦笑しながら、六花は「あなたが無事なら、それで良いわ。」と微笑みました。
「天使の様な人だ…!」「ええっ~!!!」
イーラの呟きを聞き、思わず素っ頓狂な声を上げる六花。
そして、数秒時間が止まったかに見えた直後――。
「いつまでくっ付いてるケル~!!!!!」
イーラにヤキモチを妬き、膨れるラケル。その様子に驚く、六花。
そして、イーラの鼻先を六花の髪がくすぐり、クシャミをするイーラ。
ほんのり『ラブコメ展開』を見せられて、プンスカ怒るラケル。
そして3人は、共に食卓を囲み、オムライスを食べる事にしました。
「大丈夫!?」「怪我してるんだから、気を付けないと駄目ケルよ!」
怪我の痛みでスプーンを落としたイーラを心配する、六花とラケル。
「有難う。君も優しいんだね。」
イーラに微笑み掛けられ、困った顔で照れるラケル。
こう言った点はやはり、パートナーである六花に似ているのでしょうか?
「その怪我じゃ、食べ辛いわね。ラケル、スプーン貸して?」「ケル。」
六花に言われるままに、自分のスプーンを貸したラケル。
しかしその直後、彼は、自分が一番見たくないであろう光景を目の当たりにする羽目になります。
「ほら、遠慮しないの!」
六花がイーラにオムライスを食べさせようとしている光景を見て、拗ねるラケル。
「全く!いくら怪我してるからって、甘やかし過ぎケル!」
階段の踊り場まで飛んで行き、むくれる姿が、また可愛いです。
「ラケル~!」「うわぁ!シャルル、ランス!何で此処に??」
突然の姉弟の訪問に驚く、ラケル。
訊けば2人は、六花の両親が不在である事を知らず、ランスが暇を持て余していると思い、遊びに来たとの事でいした。
しかしランスは、間もなく六花とイーラが行おうとしている事を想像し、大慌て。
その様子を2人に怪しまれ、ガードを突破されてしまいました。
「あ~ん。」「ん…??」
あっ…。『決定的瞬間』をシャルル達に見られ、顔を引き攣らせる六花。
そして、その場に響き渡る、シャルルとランスの叫び声。
こうして、ランスの制止の甲斐も無く、『六花とイーラの秘密』は、2人の知る所となりました。
そして六花達は、マナ達と河原で合流し、イーラに起こった顛末を話しました。
六花がマナ達に、事の顛末を報告している間、イーラは穏やかな表情で、花に留まっていた蝶を眺めていました。
六花に助けられてから、これまでのイーラの言動を見ていると、『穏やかで優しい』姿こそが、イーラの本当の姿なのだと思いました。
記憶喪失に陥ったからと言って、元々の性格が一変するとは考え難く、ジャネジーの影響下に無い現状こそが、イーラの『在るべき姿』なのでしょう。
だとすると、彼の本名は何なのでしょうか?
もしかしたら、マナ達の昔の友達とか言う感じで、意外とマナ達にとって身近だった存在だったのかも知れません。
イーラを助けた六花の選択を、「六花ちゃんらしいですわ。」と褒める、ありす。
「危険だわ!」と警戒する、真琴。
対立する2つの意見の間で六花が迷いを見せていると、「甘いですわ!」と突然、亜久里が登場しました。
「もしもの事があった時、あなたは責任が取れるの?」と言う趣旨の事を語り、イーラが怪我をしている事を好機に、一気に倒してしまう事を提案する亜久里。
イーラを一撃で倒す為に、亜久里はアイちゃんと共に、キュアエースに変身。
ラブキッスルージュを掲げ、イーラを攻撃しようとしました。
「何するつもり!?」キュアエースとイーラの間に割って入り、イーラを庇う六花。
「お退きなさい…!」凄むキュアエースにも動じず、六花はその場から離れようとしませんでした。
「その者の今迄の行い、忘れた訳ではないでしょう?」
「勿論、覚えているわ。でも…。どんな人であっても、怪我をして苦しんでるなら、私は助けてあげたい。でなきゃ、きっと後悔する!私は、後悔したくない!!自分の想いを、信じるわ!!!」
雨に打たれながらも、断固とした決意を見せる、六花。
それは、六花だけの覚悟ではなく、パートナーであるラケル、イーラを故郷の仇の一人と定めている真琴。
そして、マナとありすの覚悟でもありました。
「本当は、エースの方が正しいと思うけど、僕は六花を信じるケル!!」
「納得は出来ないけど…。私も、ラケルと同じだわ!」
2人の決意に、マナとありすも賛同。其処に突然、グーラが来襲。
キュアエースは、「その想い、見極めさせて貰うわ。」と言い残し、その場を去りました。
橋の上から、いきなり光弾を放つグーラ。飛び退き、攻撃を躱したマナ達。
六花は咄嗟にイーラを抱きかかえ、飛び退きました。
その際イーラは、頭を打ちつけて、少し記憶が戻りかけた様子。
イーラの安全を確認した六花は、皆に号令を放ち、プリキュアに変身しました。
「六花さんも、変身した…!白くて青くて、フワフワして、キラキラして…!――あっ、何だ…??」
六花の変身した姿に驚きつつ、何かを思い出しそうになったイーラ。
そして、キュアハートの口上を聞き、更に記憶の扉が開きました。
「プリキュア…!」イーラは再び、ジコチュートリオの一員に戻ってしまうのでしょうか?
「じゃあ俺は、お前等のドキドキを喰ってやるぜ!!」
嬉々としてプリキュア達に飛び掛かり、次々と攻撃を仕掛けるグーラ。
その戦闘シーンを観て、イーラは頭を押さえながら、更に記憶が戻るのを実感しました。
「ハッハァ~!…あっ?」
4人掛かりのプリキュアの攻撃を躱し、口から光弾を放とうしたグーラ。
目の前に、頭を押さえて苦しむイーラの姿を確認し、イーラの名前を叫びました。
「イーラ…!」その瞬間、イーラは完全に記憶を取り戻しました。
「当たっても知らんぞ!」「逃げて…!」
倒れながらも、イーラの身を案じ、叫ぶキュアダイヤモンド。
迫り来る光弾を、ドラゴンボールの様に拳で弾いたイーラ。
「テメェ!何しやがる!!!」「フッ。プリキュアを倒すのは…この僕だ!!」
背後のプリキュアを見遣り、プリキュア打倒を宣言したイーラ。
その言葉を聞き、キュアダイヤモンドは、彼の記憶が戻った事を悟り、咄嗟に呟きました。
「そう…。良かった!」
「な、何で喜んでるんだよ?変な奴。」
「だって、嬉しいんだもん。きっとこれが私の…素直な気持ちなんだと思う。」
苦笑しつつ、何処か落ち着いた雰囲気でお互いの気持ちを語り合うイーラとキュアダイヤモンド。
「邪魔だ!イーラ!!」「喰らえ!プリキュア!!」
飛び掛かるグーラより一瞬早く、プリキュアに向かって衝撃波を放ったイーラ。
その風にプリキュア達が吹き飛ばされた瞬間、グーラの攻撃が地面に突き刺さりました。
「イーラ、余計な事を!!」「おっと、悪ィ、わりィ!」
わざとらしくグーラに謝る、イーラ。
「あっ…!まさか、助けてくれた…!?」
イーラの様子を見て、キュアダイヤモンドは、彼が自分達を助けてくれた事を悟りました。
黙って消え去るイーラを笑顔で見送った瞬間、キュアダイヤモンドの全身から、オーラが溢れ出しました。
「見せて貰いましたわ。あなたの本当の気持ち。」
「プリキュア5つの誓い!『一つ・プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない』。」
微笑むキュアエースの姿を見て、キュアダイヤモンドは、エースのさっきの行動が、自分を試す為の芝居である事に気付きました。
「有難う!キュアエース!」「何の事かしら?」
キュアダイヤモンドの謝辞に、白々しく微笑む、キュアエース。
そしてキュアダイヤモンドは、その溢れる力でグーラに飛び掛かり、グーラを圧倒しました。
グーラの攻撃を躱し、その反動で踏み付け、橋の上に立ったキュアダイヤモンド。
何時の間にか雨は上がり、まるで後光の様に、キュアダイヤモンドを照らしました。
「お行儀の悪い食いしん坊さん!このキュアダイヤモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」
約半年振りに聞く、キュアダイヤモンドの口上です。
「キュアダイヤモンド、今こそわたくしと共に、戦いましょう!」
キュアダイヤモンドを自分のパートナーと認め、加勢するキュアエース。
そして、青いエースショットを放ち、グーラを氷漬けにしました。
続いて追撃の、ダイヤモンドシャワー。
しかし、「かき氷なら大好物だぜ!」と、氷から顔だけ出して、グーラはダイヤモンドシャワーをたべてしまいました。
「呆れた…!でも、それなら!!」
連続でダイヤモンドシャワーを放ち続ける、キュアダイヤモンド。
お腹を膨らませながらも、ダイヤモンドシャワーを食べ尽くしたグーラ。
「どうだ!」と、グーラが勝ち誇った瞬間、キュアダイヤモンドもまた、勝利を確信していました。
「お粗末様!――ところで、そろそろ頭は冷えたかしら?」
キュアダイヤモンドが決めポーズを放った瞬間、グーラを『アイスクリーム頭痛』が襲いました。
頭の痛さに悶え、ひとしきり悔しがった直後、「覚えてろ!」と捨て台詞を吐き、消え去ったグーラ。
こうして戦いは、キュアダイヤモンドの頭脳戦の勝利となりました。
戦いが終わり、キュアダイヤモンドのパワーアップを讃える仲間達。
「流石、六花ケル!」「有難う、ラケル!」パートナーに讃えられ、笑顔を溢すキュアダイヤモンド。
「お見事です。キュアダイヤモンド。しかし、油断はしないで下さい。」「えっ?」
「イーラの事です。恐らく、次に現れた時はきっと…!」
「ええ。解ってるわ。」覚悟を決めて呟く、キュアダイヤモンド。
その様子に安心し、キュアエースは、アイちゃんと一緒に、その場を去りました。
そして夕暮れ。
何処かの建設作業場のクレーンの上で、腕に巻き付けられた包帯を眺めながら、何かを考えているイーラ。
その迷いを絶つ様に包帯を解き、大空に放ったイーラ。
夕闇に紛れ、何処かに消えてしまいました。
アジトを失い、行き場所を失ったイーラ。
彼の帰る場所は、果たして何処にあるのでしょうか?
「いや~!無事に帰れて、何よりだよ!」「それは良いけど、何よ?このお土産!」
無事に帰宅した悠蔵さんがくれたお土産を掲げ、首を捻る六花。
悠蔵さんの傍には、亮子さんの姿が。どうやら、仕事が終わり帰って来られた様です。
六花の手に掲げられたのは、2つのお守り人形。
一つはハワイ土産っぽいカップルの人形で、もう一つは、怪しげな風体の男性が、色々な品を掲げていると言う、何とも言えないデザインをしています。
「現地の人に貰ったんだ。何でも、夢を叶えてくれるお土産らしいぞ?」
「そう。有難う、パパ。でも、それは丁度良かったわ。」
人形の効能が解り、苦笑する六花。
カップルの人形は『恋愛成就』で、男性の人形は『金運向上』のお守りでしょうか?
そして六花は、良心に向かって、改めて、自分の夢を語りました。
「改めて言うのも照れ臭いけど、私、夢が出来たの!」
「夢って、医者じゃなかったっけ?」
「うん!私の夢は、お医者さん!ただ…。今迄とは、ちょっと、心構えが違うって言うか…。」
父の問い掛けに、照れながらもハッキリと自分の夢を語った六花。
その様子を、テーブルの下に隠れながら、満足そうに眺めるラケル。
「何があったの?」
亮子さんの問いに、満面の笑みを見せて答える六花。
その笑顔を見て、きっと、六花の両親は娘の成長を確信した事でしょう。
イーラとの一時の触れ合いを通じ、自分の夢について見詰め直す事が出来た六花。
これからはもう、六花は迷う事無く、自分の夢に向かって突き進む事が出来るでしょう。
温かな感動に浸りつつ、次回予告。
次回は遂に、キュアエースこと亜久里の日常が明らかになる回です。
その舞台は野点。
ありす以外は正座に慣れていないのか、座るだけで大苦戦している様子。
身体に対して、大きな茶碗を掲げ、苦労するシャルルとラケル。
そして、真琴の経験不足によるとんでもない行動により、またしても犠牲になるランス。
抹茶を舐めて、泣き出すアイちゃんと、その様子に苦笑する亜久里。
次回は、亜久里の日常に触れつつ、色々と楽しい話になりそうです。
※たとえ敵であっても、怪我人を捨て置けずに助けた六花。
六花の優しさに触れ、心に何か芽生え始めたかも知れない、イーラ。
今後、2人の心が触れ合う機会は、また訪れるのでしょうか?
マナとレジーナ。六花とイーラ。
2組の今後の行方はきっと、9月からの展開で一気に動く事になると思います。
その時が、今から楽しみです。
中々、『ギリギリ投稿』から脱する事が出来ません。何とかしたいと思います。
ただ、8月11日から2週間、関西地区の放送は、高校野球中継の為に休止。
しかも、28・29話の放送は、30話の放送翌日かも知れません。
28話から30話迄の感想は、今迄以上に遅れると思います。
今の内に、お詫びいたします。
せめて、放送話数の順番だけは、何とか変えないで欲しいのですが。
その事については、次回の記事で書きます。
(※例によって、今回の記事の投稿日も、書き始めの日時に設定しています。)
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