
ドキドキ!プリキュア・第19話『クリスタルをかけて!ジコチューのゲーム!』感想
アン王女を捜し出す為に必要なロイヤルクリスタルは、全部で5つ。
しかし、その内の一つはレジーナの手の中に。
ソリティアでロイヤルクリスタル奪還策を練るマナ達。
しかしマナは、レジーナと戦わずに解決出来る策を模索しようとしました。
其処に、以前と変わらずに親しげな態度で現れたレジーナ。
レジーナは、お互いのロイヤルクリスタルを賭けてゲームをする事を提案しました。
『罠に決まっている!』と反対する六花達。それでも、レジーナを信じたいマナ。
六花達はマナの気持ちを尊重し、レジーナの申し出を受け入れる事に。
そして、レジーナが約束を守ってくれる事を信じて、指切りを交わしました。
圧倒的に不利な状況で、レジーナのゲームに参加したマナ達。
しかし、そのゲームは、レジーナが支配する『ジコチューのゲーム』でした。
マナ達は善戦虚しく、敗北寸前まで追い遣られる羽目に。
それでも、決して諦めずマナ達は努力を重ねました。
果たしてマナ達は、ロイヤルクリスタルを取り戻し、アン王女を救う事が出来るのでしょうか?
「綺麗…。本当に綺麗。クリスタル、もっと欲しいなぁ…。」
魅入られる様にクリスタルを弄びながら、溜息を吐くレジーナ。
そんな彼女に、「欲しければ奪い取ればいい。」「プリキュアも倒せて一石二鳥。」「あなたは、キングジコチュー様の娘なのですから。」と唆す、ジコチュートリオ。
「そうね。でも、ただ奪うだけじゃ面白くないわ。だって、相手はマナだもの。楽しくやらなきゃね!」
ジコチュートリオの毒されたのか、少し邪悪そうに微笑むレジーナ。
レジーナは、マナ達からロイヤルクリスタルを全て奪うべく、行動を開始しました。
その頃、マナ達はソリティアに集合し、ロイヤルクリスタルを全て揃える為の作戦を練っていました。
机に並べられたクリスタルを見詰めながら、レジーナからクリスタルを奪還する事を提案する真琴。
その意見に全員が賛同するかと思いきや、一人浮かない顔をしているマナ。
「出来れば、レジーナとは戦いたくない…。」
「どうしたの?」とジョナサンに問われ、呟いたマナ。
「クリスタルを返して下さいと、頼んでみてはいかがでしょう?」
「頼んで渡してくれる様な相手だったら、苦労しないわ…。」
「戦わずに、クリスタルを手に入れられる方法って、無いのかな?」
ありすと六花の遣り取りを聞き、戦わずにクリスタルを奪還する事が難しいと悟ったマナ。
しかし、それでも諦め切れないのか、戦いを回避する方法がないものかと、呟きました。
「あるよ!ハーイ、マナ!」「「レジーナ!!」」
落ち込んでいるマナを驚かせるかの様に、背後から明るく語り掛けたレジーナ。
突然のレジーナの登場に、驚くマナと六花。
「きゅぴ~!」「ヤッホ~!アイちゃん!」
親しげにハイタッチする、アイちゃんとレジーナ。
前回泣いていたのが嘘の様に、レジーナに懐いているアイちゃん。
どういう繋がりかは未だに不明ですが、2人は根本的に相性が良い様です。
「わぁ…。他のクリスタルも綺麗だわ。私もコレ…欲しいなぁ…。」
机に置かれた4つのクリスタルを覗き込みながら、呟くレジーナ。
まるでクリスタルと惹かれ合うかの様に、レジーナの瞳が妖しく輝きました。
その直後、クリスタルを掴み取り、両手で守る真琴。
六花とありすが両側に立ち、真琴をサポートすべく身構えています。
その様子を見て、溜息を吐くレジーナ。
「だからマナ、ゲームやろ?」
「5つのクリスタルを賭けて、ゲームで勝負するの。で、勝った方がクリスタルをぜ~んぶ貰える。どう?」
ウインクをしつつ、マナに明るい口調で提案するレジーナ。
ジコチュートリオの前とは違い、とても楽しそうな表情をしています。
やはり、良くも悪くも無邪気なのが、レジーナの本来の姿なのでしょう。
『ゲームの内容は、始まってからのお楽しみ』
どう考えても罠が待っている展開にも拘らず、マナはレジーナの申し出を二つ返事で受け入れました。
六花達は当然反対しますが、『罠を承知でこのゲームに挑みたい』と言うマナの強い気持ちを知り、3人はマナの意見を尊重する事にしました。
※これまでの話を振り返ると、マナは困難に立ち向かう勇気と諦めない気持ちを持ち併せていますが、決して好戦的ではありません。
11話でベールに決闘を申し込まれた時も、「戦う理由が無い!」と言ってベールの申し出を断っていました。
たとえ敵であっても、交渉の余地があるなら戦いたくない。ましてや、それが友達なら。
この時のマナは、そんな事を考えていたのだと思います。
「でも一つ心配なのは、ゲームの後、レジーナは本当にクリスタルを渡す気があるのかどうかよ。」
六花の言葉を受け、マナはレジーナに勝利条件の確認をしました。
「うん。」「じゃあ、指切りしよう?」
朗らかに答えるレジーナと約束を交わす為に、マナはレジーナに向けて小指を差し出しました。
「約束を守るしるしだよ。」「約束…?」
マナの言葉の意味に疑問を持つものの、素直に指を絡めるレジーナ。
『指切りげんまん。嘘吐いたら、針千本飲~ます!』
「レジーナ。約束したよ。」「約束ね!」
笑顔で約束を交わした2人。そして、この約束が後にレジーナにとって、とても大切な意味を持ちます。
「それじゃあ!ゲームの世界へ、Let’s Go!!」
レジーナの号令により、召喚されたのは、がま口ジコチュー。
マナ達は、がま口ジコチューに呑み込まれ、レジーナが創造した『ゲームの世界』へ。
一方ジョナサンは、レジーナに招待されなかった為、その場で待つしかありませんでした。
書き割りの様な世界に放り投げられたマナ達。
下から順に、マナ・六花・真琴・ありすが重なる様に墜落しました。
押し潰されて苦しんでいる3人に対し、正座しながら微笑んでいるありす。
おっとりしているかと思いきや、意外とちゃっかりしているのかも知れません。
「アイちゃん、大丈夫!?」「アイ!アイア~イ!」
マナの心配をよそに、空を飛びながら本当に楽しそうな様子のアイちゃん。
きっと、『マナ達とレジーナと一緒に遊べる』位の、気楽な認識なのでしょう。
「私が作った、ゲームステージだよ。ゲームが終わるまで、此処から出られないからね!」
レジーナの言葉を受け、マナ達はプリキュアに変身しました。
「レジーナ&ジコチュートリオさん!このキュアハートが、あなた達のドキドキ、取り戻して見せる!!」
「良いわ~!私をドキドキさせて~!ゲームは3つよ!」
キュアハートの言葉を聞き、嬉しそうに悶えるレジーナ。
そして、せり出した机に『賭け金』として、お互いのロイヤルクリスタルを置き、ゲーム開始です。
【第1ゲーム・PK戦】
プリキュアに対抗する為か、サッカーのユニフォームに着替えたレジーナ達。
お揃いの闇のプシュケーマークをあしらったその制服は、キングジコチューからの支給品でしょうか?
1番手はキュアソード。キーパーはベール。
真剣な眼差しのキュアソードに対し、両手を組み余裕の表情のベール。
しかし、キュアソードのシュートに一切反応せず、1点を献上してしまいました。
点を入れられたにも拘らず、余裕の笑みを浮かべるベール。
良く見ると、今にも吹き出しそうな口許をしています。
その意図は一体――?
「守りはお任せ下さい!」
プリキュア側のキーパー・キュアロゼッタは気合充分。その様子を見て不敵に笑う、イーラ。
やる気の無さそうな感じで、イーラが転がしたボールを「余裕でキャッチですわ!」と掴もうとするキュアロゼッタ。
しかし、突然ボールがジコチューに変化し、ロゼッタの手を擦り抜け、ゴールに飛び込んでしまいました。
9話で登場した懐かしの、ボールジコチュー(※当時より小型)が再登場。
もしかしたらまた、大貝第一中学校のサッカー部員がジコチューにされてしまったのでしょうか?
「ちょっと、ボールがジコチューだなんて卑怯だわ!」
「こんな不公平な勝負、あり得ない!!」
ジコチュー側の卑怯な振る舞いに憤慨する、キュアソード&ダイヤモンド。
しかし、「ありだよ。私がルールなんだから。」と、2人の抗議を一蹴するレジーナ。
ゲーム世界の創造主であるレジーナ相手に、プリキュアはどう立ち向かうのでしょうか?
プリキュア側の2番手は、キュアダイヤモンド。
そして、目の前にはボールジコチューが、チョコマカ動いてダイヤモンドを挑発しています。
うわぁ~!ムカつく~。蹴っ飛ばしてぇwwwwww。
思わずそう呟いてしまいそうになる程、憎たらしい表情をしているジコチュー。
それでも怒りを抑えて、キュアダイヤモンドは、持ち前の頭脳で勝負する事にしました。
「あっ!猫が逆立ちしながら、お魚咥えて飛んでる!!」
一瞬で、これだけのシュチュエーションを思い付くキュアダイヤモンド。流石と言うしかありません。
しかし、今回はジコチューが1枚上手でした。
一瞬の隙を突き、蹴り出されたキュアダイヤモンドの左足を躱すボールジコチュー。
逃げ回るジコチューを必死で追い掛けるキュアダイヤモンドでしたが、ジコチューが自主的にベールの腕に収まりノーゴール。
今を思えば、キュアソードのシュートを見逃した時に彼がほくそ笑んでいたのは、このカラクリを最初から知っていたからなのでしょう。
次のジコチュー側のプレイヤーは、レジーナ。
レジーナのシュートはゴールを外れ、遥か頭上に飛び、シュート失敗。
誰もがそう確信した瞬間、信じられない出来事が。
「ジッコチュー!!」
ピカチューの鳴き声そっくりな声を上げながら、ロゼッタの背後のゴールがジコチュー化し縦に延伸。
咄嗟にロゼッタリフレクションで応戦するも、ボールを弾かれ怒りに燃えたジコチューの不意打ちを受け、キュアロゼッタは吹き飛ばされ、ゴールを許してしまいました。
プリキュア側の3番目のキッカーは、キュアハート。
これを外せば、プリキュア側の1敗が確定してしまうという、瀬戸際。
またもチョコマカと動くボールジコチューを前に、キュアハートは、持ち前の運動神経を披露しました。
空振りをしたかと思いきや、そのまま1回転。
「ゴメンね!」と一応ジコチューに謝りつつ、弾丸シュートを放ちました。
キュアハートの勢いに押され、ジコチュー化するのを忘れたボールは、そのままゴールへ!
…と、思いきや。
閉店ガラガラ~!
ゴールジコチューがゴール前にシャッターを降ろし、ボールを弾いてしまいました。
こうして第1戦は、ジコチュー側の勝利。
次の対戦は、ボウリング対決です。
【第2戦:ボウリング対決】
「第2ゲームは、ボウリングよ!」
またしても、衣装を揃えるレジーナ&ジコチュートリオ。
その出で立ちはまるで、『ボウリング大好き親子』です。
「オールストライクだビィ!」「嘘っ…!」「普通に上手い!」
小細工無しで4連続ストライクを取るジコチュー側のプレイに驚く、ダビィ・キュアソード・キュアダイヤモンド。
驚くプリキュア達に、自分達のボウリングの腕を自慢するジコチュートリオ。
毎回ボウリングをしていたのが、まさか今回の伏線だったなんて。
これを予想出来た視聴者は、果たして何人居るでしょうか?
ここでふと、多分当たらない予想を少し。
何となくですが、ジコチュートリオの正体は、『寂れたボウリング場を経営していた家族』だと思います。
(※特に何の根拠も無く、単なる思い付きなので、今回は考察は無しです。)
「次は、あなた達の番よ!」
レジーナがプリキュア側に提供したレーンには、無数のピンが林立。
『これを全て倒さないと、ストライクにならない』と言う、魔球か巨大な球での投げないと達成不可能な条件を突き付けられてしまいました。
「私から行くわ!はあああ!!」
勢いを込めてキュアダイヤモンドが投げたボールは、見事にど真ん中に。
球速とコースからして全て倒す事は不可能でも、3分の1は倒せる筈。
――次の瞬間、プリキュア側の誰もが予想だにしていなかった事が起こりました。
林立するピンの全てがジコチュー化し、一斉に左右に避難し、キュアダイヤモンドの球をスルー。
ピンは一本も倒されず、そのまま吸い込まれてしまいました。
「ハッハッハー!ガターだぁ~!」「ど真ん中に行ったのに、ガターは無いでしょ!?」
「ありよ!私のルールではね!?」
嘲笑するイーラに反論するキュアダイヤモンドでしたが、このゲーム世界のルールであるレジーナの裁定により、抗議は却下されてしまいました。
※ボウリングでピンを一本も倒せない事を、『ガター』って言うんだ!
今回の放送で、一番驚いた瞬間です。
ずっと、『ガーター』だと思っていました…。
この勝負に負ければ、プリキュア側の2連敗で、敗北が確定。
絶体絶命のピンチに、慌てるシャルル達。
「これで、クリスタルはぜ~んぶ私のモノ!」勝利を確信するレジーナ。
「う~ん…。――皆みんな、ちょっと、ちょっと!」
ぐうの音も出ずに負けが確定するかと思われたプリキュアチームでしたが、キュアハートが妙案を思い付き、仲間達を呼び寄せ、作戦会議を始めました。
果たして、キュアハートの作戦は――?
「キュアロゼッタ、参ります!!」
力強く宣言した直後、ボールを掲げながら高速回転するキュアロゼッタ。
その様子に戦く、レジーナ達。
「クラッシックバレエで鍛えた、回転ランス~!」
高速回転の原理を、自慢げに解説するランス。
どう考えても芸術の域を超え、武術と言えそうな勢いの回転をボールに乗せ、弾丸ライナーを放ったキュアロゼッタ。
轟音を上げながらピンに迫るボール。しかし、余裕を見せるレジーナ。
レジーナの思惑通りにピンジコチュー達がボールを交わそうとした瞬間、キュアソードがスパークルソードを放ち、ジコチュー達の左右の進路を防ぎました。
退路を断たれ、中央に集まるしかないジコチュー達。
こうしてキュアハートの作戦は見事に成功し、ピンの3分の1を倒す事に成功しました。
しかし、それでもまだ、ジコチュー側の優位は揺らぎません。
左右に多数のピンを残して、遂にキュアハートが投球開始。
気合を込めた叫びと共に、ボールが放たれました。
「しまった!」「このコースじゃ、ピンに当たらないシャル~!」「勝ったわ!」
プリキュア側は敗北を、ジコチュー側が勝利を確信した瞬間、かつて誰もが予想だにしなかった事態が起こりました。
「きゅぴらっぱ~!」
プリプー様こと、『フレッシュプリキュア!』の妖精・シフォンの『キュアキュア、プリプ~!』に続く、最強の言葉・『きゅぴらっぱ~!』。
その効果は『プリキュアに勝利を齎す』と言う、絶大なモノです。
今回の効果は、ボウリングの球の分身と言う離れ業。
まるで道路を掃除する清掃車の様に、レール上に広がったボールがピンを全て薙ぎ倒しました。
スコアは何と、900点!通常の『パーフェクト・ゲーム』の3倍のスコアです。
どうやら今回は、ピンの数が膨大だった為、特別ルールが採用された様です。
「アイちゃん、スゴーイ!」「しゅご~い!!」「アイちゃんが喋った!!」
今言ったよね、『しゅごい』って!
ゲームに勝利した事よりも、嬉しそうに報告するキュアハート。
――この直後、更なる衝撃が、お茶の間を襲う事になります。
「言った言った!」
デレデレになるキュアダイヤモンド。
「うわぁ~!しゅご~い!」
アイちゃんの可愛らしさにやられてしまい、赤ちゃん言葉になってしまうキュアソード。
ダビィに「アイちゃん言葉になってるビィ!」とツッコまれ、赤面してしまいました。
この瞬間、お茶の間の多くの『まこぴ~ファン』の心がメロメロになっていたであろう事は、恐らく説明するまでも無いでしょう。
――当然、僕のハートもメロメロになりました。
赤面するキュアソードを囲み、笑顔のプリキュア達。
その様子を見て、歯噛みしながら次の勝負の種目を発表するレジーナ。
【第3試合:ドッジボール】
「第3ゲームは、ドッジボールよ。アイちゃん、審判ヨロシクね!」「アイ!」
アイちゃんを審判席に据え、特殊能力を事前に封じる事に成功したレジーナ。
その巧みな作戦を目の当たりにし、悔しがるキュアダイヤモンド。
「このゲームに勝てば、私達の勝ちよ!」「チームワークで頑張ろう!!」
手を重ね合い、気合を入れるキュアハート達。
こうして、最終決戦・ドッジボールが始まりました。
さて、その内訳は――?
迫り来るドッジボールジコチュー達の攻撃を、身体能力の全てを駆使して躱すプリキュア達。
「プリキュア・ダイヤモンドシャワー!」
キュアダイヤモンドの攻撃を受け、次々と凍るジコチュー達。
しかし、レジーナが落下のタイミングを狙い澄まし、地面を凍らせてしまった為、キュアダイヤモンドは転んでしまいました。
氷属性の技まで持っている、レジーナ。もしかしたら、他属性の技も使えるのでしょうか?
敵に回すと恐ろしいですが、味方にする事が出来れば心強い存在になるでしょう。
滑る地面に足を取られ、体勢を崩したキュアソードを狙い澄ましてボールをぶつけるレジーナ。
キュアソードにボールがぶつかった瞬間、キュアハートがそれに気付き、ボール落下直前にナイスキャッチ。
間一髪で、キュアソードの救出に成功しました。
「な~にグズグズやってんだよ?俺がさっさと片付けてやるよ。――おっ?」
ボールを手にしたイーラが投げようとすると、目の前にはマーモが。
「どけよ!」「嫌よ。そっちが移動すれば?」
面倒臭そうな態度を取るマーモに腹を立てたイーラは、軽くボールをぶつけて「悪ぃ悪ぃ~。手が滑った!」とワザとらしく謝罪。
その態度を見て、マーモも怒り心頭。
「いいわよ。あるわよね?手が滑る事って…!」
「キャ~!手が滑ったわ~!!(棒)」
イーラに向かい、剛速球を投げ付けるマーモ。
しかし、その球は軽々とイーラに避けられ、背後のベールに命中。
「お前等ぁあああ~!!!」
サングラスにヒビを入れられ、怒りで我を忘れるベール。
しかし、この球も2人に避けられてしまい、ワンバウンドでレジーナの足に命中してしまいました。
「痛い…!」レジーナの呟きに、すっかり狼狽え、イーラとマーモに八つ当たりするベール。しかし、2人は何処吹く風です。
「もう!皆許さない!!」
頭に血が上ったレジーナは、多数のボールを召喚し、3人にぶつけました。
最初は甘んじて攻撃を受けていたものの、遂にマーモが反旗を翻しました。
「キー!頭来た!大体、前から気に食わなかったのよ!この小娘!」
「何よ!オバサン!!」
売り言葉に買い言葉。こうして、レジーナとマーモの小競り合いが始まりました。
「私はまだ、お姉さんよ!」「ピッチピチに若い私からすれば、オバサンよ!!」
罵り合いながら、ボールをぶつけ合う2人。
その様子を、困惑した表情で見詰めるキュアハート達。
ピ~!!
主審・アイちゃんの笛が鳴り、ドッジボール対決は、ジコチュー側の試合放棄によりプリキュア側の勝利。
こうして3番勝負の結果は、2-1でプリキュアの勝利が確定しました。
「負けた…?」「レジーナ、約束だよ!クリスタルを渡して!」
レジーナに約束を果たす様に促す、キュアハート。しかし、レジーナの様子がおかしい事に気付きました。
「クリスタルを、渡す…?」
「嫌…。嫌よ…。私、クリスタルが欲しい…。誰にも渡したくない…!!」
赤いロイヤルクリスタルに呼応するかの様に、再び輝くレジーナの瞳。
そして、切実さを込めた口調でクリスタルを手渡す事を拒否し、両手で抱えて隠しました。
「クリスタルは、トランプ王国の宝物よ!大切な人を見付ける為に、必要なモノなの!」
「私にだって、必要だわ!!」
キュアソードの説得も、切羽詰まった口調で拒否するレジーナ。
しかし、キュアダイヤモンドは、マナがどんな気持ちで不利なゲームに応じたのかを強い口調で諭しました。
「ハートは、あなたのゲームが罠かも知れないって、解ってた!でも、あなたを信じて受けたのよ!」
「あっ…!」
その瞬間、レジーナはマナと約束を交わす為に絡めた小指の温かさを思い出しました。
「信…じて?」
マナと結んだ絆を思い出し、遂に元の輝きを取り戻したレジーナ。
『何を言ってもあなたを信じ続けたマナの気持ちを、あなたは裏切るの?』
マナの親友である六花とありすの言葉が、レジーナの胸に突き刺さります。
「レジーナ!」強く訴え掛けるキュアハートの言葉。
その言葉にレジーナが耳を傾けようとした瞬間、ジコチュートリオのの横槍が入りました。
「欲しいモノは、力ずくで奪うんだ!」
「邪魔する者は、蹴散らせばいいわ。」
「私達は、ジコチュー。ましてあなたは、キングジコチュー様の娘なのですから。」
3人の言葉に惑わされ、再び怪しく赤く輝くレジーナの瞳。
「そうだわ…!私は、キングジコチューの娘!!」
「約束でも友達でも渡さない!クリスタルは、私のモノよ!!」
再び悪の道に揺り戻され、マナとの約束を違え、攻撃を仕掛けるレジーナ。
「お前のモノは俺のモノ!全部寄越せ!ウララララ~!!!」
蛇腹の様に身体を延ばし、ロイヤルクリスタルを全て飲み込むつもりのがま口ジコチュー。
キュアハート達は咄嗟に敵の口を押え、ロイヤルクリスタルを奪われまいと必死に抵抗を試みました。
「レジーナ!約束は、破る為にするんじゃない!守る為にするんだよ!!」
キュアハートの叫びを聞き、再び正気を取り戻しかけたレジーナ。
その隙を突き、キュアハート達は力を合わせ、ジコチューを持ち上げて投げ飛ばしました。
ラブリーフォースアローで、がま口ジコチューを浄化した瞬間、ゲーム世界は消失。
マナ達の変身は解け、無事にソリティアに戻って来る事が出来ました。
「お帰り。アイちゃん、皆!」「た、ただいま~。」
マナが疲れ果てた口調でジョナサンと挨拶を交わした瞬間、レジーナ達も現実世界に帰還。
浄化されたプシュケーは、何処の空へと飛んで行きました。
「クリスタルは?」「此処よ!クリスタル5つ、貰ったわ!」
現実世界に戻って来たショックから抜け出し、咄嗟にロイヤルクリスタルの行方を確かめる真琴。
しかし、それは一瞬遅く、クリスタルは全てレジーナの手中に。
勝ち誇った笑みを浮かべ、5つのロイヤルクリスタルを重ねるレジーナ。
その瞬間、クリスタルが全て輝き出し、レジーナの手を離れ、何処かへ飛んで行ってしまいました。
「これは…!」「な、何…!?」
「あっ…。」「クリスタルが…。」「飛んでっちゃった…。」
何かを目指すかの様に飛び去ったクリスタルを、呆気に取られて見逃すしかなかった一同。
ロイヤルクリスタルを巡る攻防は、次回、重大な局面を迎えようとしています。
そして次回予告。
ロイヤルクリスタルを求め、雪山の山頂に向かう事になったマナ達。
防寒具を着ているアイちゃんの姿が、シフォンを思い浮かべてしまう程にそっくりです。
番組後半で、『我が名はインフィニティ…』みたいな事にならない様に、祈らずにはいられません。
雪山でクレバスに呑まれ滑落しかけたレジーナを助けたマナ。
命懸けで自分を救ってくれたマナに対して、レジーナは何を想うのでしょうか?
そして、目を覚ました2人が向かった先には、氷漬けにされたアン王女の姿が。
これは一体、何を示しているのでしょうか?
次回も、とても楽しみです。
※今回の話を観るまでは、題材が『ゲーム対決』だった事もあり、ここ数回の展開とはそぐわないのではないかと心配していました。
でも、そんな心配は杞憂に終わり、ギャグを主軸にしながらも、マナとレジーナの友情を描くと言う、これからの感動的な展開を予想させる素晴らしい話だと思いました。
マナの真心がレジーナに通じた時、どんな展開になるのでしょうか?
次回予告を観る限り、とても感動的なモノになる気がします。
今から、その瞬間が観られる日が来る事を心待ちにしています。
今週は体調の優れない事の多い1週間でしたが、何とか次回の放送までに感想を書き終える事が出来ました。
次回こそ、もう少し早く感想を書ける様にしたいです。
しかし、その内の一つはレジーナの手の中に。
ソリティアでロイヤルクリスタル奪還策を練るマナ達。
しかしマナは、レジーナと戦わずに解決出来る策を模索しようとしました。
其処に、以前と変わらずに親しげな態度で現れたレジーナ。
レジーナは、お互いのロイヤルクリスタルを賭けてゲームをする事を提案しました。
『罠に決まっている!』と反対する六花達。それでも、レジーナを信じたいマナ。
六花達はマナの気持ちを尊重し、レジーナの申し出を受け入れる事に。
そして、レジーナが約束を守ってくれる事を信じて、指切りを交わしました。
圧倒的に不利な状況で、レジーナのゲームに参加したマナ達。
しかし、そのゲームは、レジーナが支配する『ジコチューのゲーム』でした。
マナ達は善戦虚しく、敗北寸前まで追い遣られる羽目に。
それでも、決して諦めずマナ達は努力を重ねました。
果たしてマナ達は、ロイヤルクリスタルを取り戻し、アン王女を救う事が出来るのでしょうか?
「綺麗…。本当に綺麗。クリスタル、もっと欲しいなぁ…。」
魅入られる様にクリスタルを弄びながら、溜息を吐くレジーナ。
そんな彼女に、「欲しければ奪い取ればいい。」「プリキュアも倒せて一石二鳥。」「あなたは、キングジコチュー様の娘なのですから。」と唆す、ジコチュートリオ。
「そうね。でも、ただ奪うだけじゃ面白くないわ。だって、相手はマナだもの。楽しくやらなきゃね!」
ジコチュートリオの毒されたのか、少し邪悪そうに微笑むレジーナ。
レジーナは、マナ達からロイヤルクリスタルを全て奪うべく、行動を開始しました。
その頃、マナ達はソリティアに集合し、ロイヤルクリスタルを全て揃える為の作戦を練っていました。
机に並べられたクリスタルを見詰めながら、レジーナからクリスタルを奪還する事を提案する真琴。
その意見に全員が賛同するかと思いきや、一人浮かない顔をしているマナ。
「出来れば、レジーナとは戦いたくない…。」
「どうしたの?」とジョナサンに問われ、呟いたマナ。
「クリスタルを返して下さいと、頼んでみてはいかがでしょう?」
「頼んで渡してくれる様な相手だったら、苦労しないわ…。」
「戦わずに、クリスタルを手に入れられる方法って、無いのかな?」
ありすと六花の遣り取りを聞き、戦わずにクリスタルを奪還する事が難しいと悟ったマナ。
しかし、それでも諦め切れないのか、戦いを回避する方法がないものかと、呟きました。
「あるよ!ハーイ、マナ!」「「レジーナ!!」」
落ち込んでいるマナを驚かせるかの様に、背後から明るく語り掛けたレジーナ。
突然のレジーナの登場に、驚くマナと六花。
「きゅぴ~!」「ヤッホ~!アイちゃん!」
親しげにハイタッチする、アイちゃんとレジーナ。
前回泣いていたのが嘘の様に、レジーナに懐いているアイちゃん。
どういう繋がりかは未だに不明ですが、2人は根本的に相性が良い様です。
「わぁ…。他のクリスタルも綺麗だわ。私もコレ…欲しいなぁ…。」
机に置かれた4つのクリスタルを覗き込みながら、呟くレジーナ。
まるでクリスタルと惹かれ合うかの様に、レジーナの瞳が妖しく輝きました。
その直後、クリスタルを掴み取り、両手で守る真琴。
六花とありすが両側に立ち、真琴をサポートすべく身構えています。
その様子を見て、溜息を吐くレジーナ。
「だからマナ、ゲームやろ?」
「5つのクリスタルを賭けて、ゲームで勝負するの。で、勝った方がクリスタルをぜ~んぶ貰える。どう?」
ウインクをしつつ、マナに明るい口調で提案するレジーナ。
ジコチュートリオの前とは違い、とても楽しそうな表情をしています。
やはり、良くも悪くも無邪気なのが、レジーナの本来の姿なのでしょう。
『ゲームの内容は、始まってからのお楽しみ』
どう考えても罠が待っている展開にも拘らず、マナはレジーナの申し出を二つ返事で受け入れました。
六花達は当然反対しますが、『罠を承知でこのゲームに挑みたい』と言うマナの強い気持ちを知り、3人はマナの意見を尊重する事にしました。
※これまでの話を振り返ると、マナは困難に立ち向かう勇気と諦めない気持ちを持ち併せていますが、決して好戦的ではありません。
11話でベールに決闘を申し込まれた時も、「戦う理由が無い!」と言ってベールの申し出を断っていました。
たとえ敵であっても、交渉の余地があるなら戦いたくない。ましてや、それが友達なら。
この時のマナは、そんな事を考えていたのだと思います。
「でも一つ心配なのは、ゲームの後、レジーナは本当にクリスタルを渡す気があるのかどうかよ。」
六花の言葉を受け、マナはレジーナに勝利条件の確認をしました。
「うん。」「じゃあ、指切りしよう?」
朗らかに答えるレジーナと約束を交わす為に、マナはレジーナに向けて小指を差し出しました。
「約束を守るしるしだよ。」「約束…?」
マナの言葉の意味に疑問を持つものの、素直に指を絡めるレジーナ。
『指切りげんまん。嘘吐いたら、針千本飲~ます!』
「レジーナ。約束したよ。」「約束ね!」
笑顔で約束を交わした2人。そして、この約束が後にレジーナにとって、とても大切な意味を持ちます。
「それじゃあ!ゲームの世界へ、Let’s Go!!」
レジーナの号令により、召喚されたのは、がま口ジコチュー。
マナ達は、がま口ジコチューに呑み込まれ、レジーナが創造した『ゲームの世界』へ。
一方ジョナサンは、レジーナに招待されなかった為、その場で待つしかありませんでした。
書き割りの様な世界に放り投げられたマナ達。
下から順に、マナ・六花・真琴・ありすが重なる様に墜落しました。
押し潰されて苦しんでいる3人に対し、正座しながら微笑んでいるありす。
おっとりしているかと思いきや、意外とちゃっかりしているのかも知れません。
「アイちゃん、大丈夫!?」「アイ!アイア~イ!」
マナの心配をよそに、空を飛びながら本当に楽しそうな様子のアイちゃん。
きっと、『マナ達とレジーナと一緒に遊べる』位の、気楽な認識なのでしょう。
「私が作った、ゲームステージだよ。ゲームが終わるまで、此処から出られないからね!」
レジーナの言葉を受け、マナ達はプリキュアに変身しました。
「レジーナ&ジコチュートリオさん!このキュアハートが、あなた達のドキドキ、取り戻して見せる!!」
「良いわ~!私をドキドキさせて~!ゲームは3つよ!」
キュアハートの言葉を聞き、嬉しそうに悶えるレジーナ。
そして、せり出した机に『賭け金』として、お互いのロイヤルクリスタルを置き、ゲーム開始です。
【第1ゲーム・PK戦】
プリキュアに対抗する為か、サッカーのユニフォームに着替えたレジーナ達。
お揃いの闇のプシュケーマークをあしらったその制服は、キングジコチューからの支給品でしょうか?
1番手はキュアソード。キーパーはベール。
真剣な眼差しのキュアソードに対し、両手を組み余裕の表情のベール。
しかし、キュアソードのシュートに一切反応せず、1点を献上してしまいました。
点を入れられたにも拘らず、余裕の笑みを浮かべるベール。
良く見ると、今にも吹き出しそうな口許をしています。
その意図は一体――?
「守りはお任せ下さい!」
プリキュア側のキーパー・キュアロゼッタは気合充分。その様子を見て不敵に笑う、イーラ。
やる気の無さそうな感じで、イーラが転がしたボールを「余裕でキャッチですわ!」と掴もうとするキュアロゼッタ。
しかし、突然ボールがジコチューに変化し、ロゼッタの手を擦り抜け、ゴールに飛び込んでしまいました。
9話で登場した懐かしの、ボールジコチュー(※当時より小型)が再登場。
もしかしたらまた、大貝第一中学校のサッカー部員がジコチューにされてしまったのでしょうか?
「ちょっと、ボールがジコチューだなんて卑怯だわ!」
「こんな不公平な勝負、あり得ない!!」
ジコチュー側の卑怯な振る舞いに憤慨する、キュアソード&ダイヤモンド。
しかし、「ありだよ。私がルールなんだから。」と、2人の抗議を一蹴するレジーナ。
ゲーム世界の創造主であるレジーナ相手に、プリキュアはどう立ち向かうのでしょうか?
プリキュア側の2番手は、キュアダイヤモンド。
そして、目の前にはボールジコチューが、チョコマカ動いてダイヤモンドを挑発しています。
うわぁ~!ムカつく~。蹴っ飛ばしてぇwwwwww。
思わずそう呟いてしまいそうになる程、憎たらしい表情をしているジコチュー。
それでも怒りを抑えて、キュアダイヤモンドは、持ち前の頭脳で勝負する事にしました。
「あっ!猫が逆立ちしながら、お魚咥えて飛んでる!!」
一瞬で、これだけのシュチュエーションを思い付くキュアダイヤモンド。流石と言うしかありません。
しかし、今回はジコチューが1枚上手でした。
一瞬の隙を突き、蹴り出されたキュアダイヤモンドの左足を躱すボールジコチュー。
逃げ回るジコチューを必死で追い掛けるキュアダイヤモンドでしたが、ジコチューが自主的にベールの腕に収まりノーゴール。
今を思えば、キュアソードのシュートを見逃した時に彼がほくそ笑んでいたのは、このカラクリを最初から知っていたからなのでしょう。
次のジコチュー側のプレイヤーは、レジーナ。
レジーナのシュートはゴールを外れ、遥か頭上に飛び、シュート失敗。
誰もがそう確信した瞬間、信じられない出来事が。
「ジッコチュー!!」
ピカチューの鳴き声そっくりな声を上げながら、ロゼッタの背後のゴールがジコチュー化し縦に延伸。
咄嗟にロゼッタリフレクションで応戦するも、ボールを弾かれ怒りに燃えたジコチューの不意打ちを受け、キュアロゼッタは吹き飛ばされ、ゴールを許してしまいました。
プリキュア側の3番目のキッカーは、キュアハート。
これを外せば、プリキュア側の1敗が確定してしまうという、瀬戸際。
またもチョコマカと動くボールジコチューを前に、キュアハートは、持ち前の運動神経を披露しました。
空振りをしたかと思いきや、そのまま1回転。
「ゴメンね!」と一応ジコチューに謝りつつ、弾丸シュートを放ちました。
キュアハートの勢いに押され、ジコチュー化するのを忘れたボールは、そのままゴールへ!
…と、思いきや。
閉店ガラガラ~!
ゴールジコチューがゴール前にシャッターを降ろし、ボールを弾いてしまいました。
こうして第1戦は、ジコチュー側の勝利。
次の対戦は、ボウリング対決です。
【第2戦:ボウリング対決】
「第2ゲームは、ボウリングよ!」
またしても、衣装を揃えるレジーナ&ジコチュートリオ。
その出で立ちはまるで、『ボウリング大好き親子』です。
「オールストライクだビィ!」「嘘っ…!」「普通に上手い!」
小細工無しで4連続ストライクを取るジコチュー側のプレイに驚く、ダビィ・キュアソード・キュアダイヤモンド。
驚くプリキュア達に、自分達のボウリングの腕を自慢するジコチュートリオ。
毎回ボウリングをしていたのが、まさか今回の伏線だったなんて。
これを予想出来た視聴者は、果たして何人居るでしょうか?
ここでふと、多分当たらない予想を少し。
何となくですが、ジコチュートリオの正体は、『寂れたボウリング場を経営していた家族』だと思います。
(※特に何の根拠も無く、単なる思い付きなので、今回は考察は無しです。)
「次は、あなた達の番よ!」
レジーナがプリキュア側に提供したレーンには、無数のピンが林立。
『これを全て倒さないと、ストライクにならない』と言う、魔球か巨大な球での投げないと達成不可能な条件を突き付けられてしまいました。
「私から行くわ!はあああ!!」
勢いを込めてキュアダイヤモンドが投げたボールは、見事にど真ん中に。
球速とコースからして全て倒す事は不可能でも、3分の1は倒せる筈。
――次の瞬間、プリキュア側の誰もが予想だにしていなかった事が起こりました。
林立するピンの全てがジコチュー化し、一斉に左右に避難し、キュアダイヤモンドの球をスルー。
ピンは一本も倒されず、そのまま吸い込まれてしまいました。
「ハッハッハー!ガターだぁ~!」「ど真ん中に行ったのに、ガターは無いでしょ!?」
「ありよ!私のルールではね!?」
嘲笑するイーラに反論するキュアダイヤモンドでしたが、このゲーム世界のルールであるレジーナの裁定により、抗議は却下されてしまいました。
※ボウリングでピンを一本も倒せない事を、『ガター』って言うんだ!
今回の放送で、一番驚いた瞬間です。
ずっと、『ガーター』だと思っていました…。
この勝負に負ければ、プリキュア側の2連敗で、敗北が確定。
絶体絶命のピンチに、慌てるシャルル達。
「これで、クリスタルはぜ~んぶ私のモノ!」勝利を確信するレジーナ。
「う~ん…。――皆みんな、ちょっと、ちょっと!」
ぐうの音も出ずに負けが確定するかと思われたプリキュアチームでしたが、キュアハートが妙案を思い付き、仲間達を呼び寄せ、作戦会議を始めました。
果たして、キュアハートの作戦は――?
「キュアロゼッタ、参ります!!」
力強く宣言した直後、ボールを掲げながら高速回転するキュアロゼッタ。
その様子に戦く、レジーナ達。
「クラッシックバレエで鍛えた、回転ランス~!」
高速回転の原理を、自慢げに解説するランス。
どう考えても芸術の域を超え、武術と言えそうな勢いの回転をボールに乗せ、弾丸ライナーを放ったキュアロゼッタ。
轟音を上げながらピンに迫るボール。しかし、余裕を見せるレジーナ。
レジーナの思惑通りにピンジコチュー達がボールを交わそうとした瞬間、キュアソードがスパークルソードを放ち、ジコチュー達の左右の進路を防ぎました。
退路を断たれ、中央に集まるしかないジコチュー達。
こうしてキュアハートの作戦は見事に成功し、ピンの3分の1を倒す事に成功しました。
しかし、それでもまだ、ジコチュー側の優位は揺らぎません。
左右に多数のピンを残して、遂にキュアハートが投球開始。
気合を込めた叫びと共に、ボールが放たれました。
「しまった!」「このコースじゃ、ピンに当たらないシャル~!」「勝ったわ!」
プリキュア側は敗北を、ジコチュー側が勝利を確信した瞬間、かつて誰もが予想だにしなかった事態が起こりました。
「きゅぴらっぱ~!」
プリプー様こと、『フレッシュプリキュア!』の妖精・シフォンの『キュアキュア、プリプ~!』に続く、最強の言葉・『きゅぴらっぱ~!』。
その効果は『プリキュアに勝利を齎す』と言う、絶大なモノです。
今回の効果は、ボウリングの球の分身と言う離れ業。
まるで道路を掃除する清掃車の様に、レール上に広がったボールがピンを全て薙ぎ倒しました。
スコアは何と、900点!通常の『パーフェクト・ゲーム』の3倍のスコアです。
どうやら今回は、ピンの数が膨大だった為、特別ルールが採用された様です。
「アイちゃん、スゴーイ!」「しゅご~い!!」「アイちゃんが喋った!!」
今言ったよね、『しゅごい』って!
ゲームに勝利した事よりも、嬉しそうに報告するキュアハート。
――この直後、更なる衝撃が、お茶の間を襲う事になります。
「言った言った!」
デレデレになるキュアダイヤモンド。
「うわぁ~!しゅご~い!」
アイちゃんの可愛らしさにやられてしまい、赤ちゃん言葉になってしまうキュアソード。
ダビィに「アイちゃん言葉になってるビィ!」とツッコまれ、赤面してしまいました。
この瞬間、お茶の間の多くの『まこぴ~ファン』の心がメロメロになっていたであろう事は、恐らく説明するまでも無いでしょう。
――当然、僕のハートもメロメロになりました。
赤面するキュアソードを囲み、笑顔のプリキュア達。
その様子を見て、歯噛みしながら次の勝負の種目を発表するレジーナ。
【第3試合:ドッジボール】
「第3ゲームは、ドッジボールよ。アイちゃん、審判ヨロシクね!」「アイ!」
アイちゃんを審判席に据え、特殊能力を事前に封じる事に成功したレジーナ。
その巧みな作戦を目の当たりにし、悔しがるキュアダイヤモンド。
「このゲームに勝てば、私達の勝ちよ!」「チームワークで頑張ろう!!」
手を重ね合い、気合を入れるキュアハート達。
こうして、最終決戦・ドッジボールが始まりました。
さて、その内訳は――?
迫り来るドッジボールジコチュー達の攻撃を、身体能力の全てを駆使して躱すプリキュア達。
「プリキュア・ダイヤモンドシャワー!」
キュアダイヤモンドの攻撃を受け、次々と凍るジコチュー達。
しかし、レジーナが落下のタイミングを狙い澄まし、地面を凍らせてしまった為、キュアダイヤモンドは転んでしまいました。
氷属性の技まで持っている、レジーナ。もしかしたら、他属性の技も使えるのでしょうか?
敵に回すと恐ろしいですが、味方にする事が出来れば心強い存在になるでしょう。
滑る地面に足を取られ、体勢を崩したキュアソードを狙い澄ましてボールをぶつけるレジーナ。
キュアソードにボールがぶつかった瞬間、キュアハートがそれに気付き、ボール落下直前にナイスキャッチ。
間一髪で、キュアソードの救出に成功しました。
「な~にグズグズやってんだよ?俺がさっさと片付けてやるよ。――おっ?」
ボールを手にしたイーラが投げようとすると、目の前にはマーモが。
「どけよ!」「嫌よ。そっちが移動すれば?」
面倒臭そうな態度を取るマーモに腹を立てたイーラは、軽くボールをぶつけて「悪ぃ悪ぃ~。手が滑った!」とワザとらしく謝罪。
その態度を見て、マーモも怒り心頭。
「いいわよ。あるわよね?手が滑る事って…!」
「キャ~!手が滑ったわ~!!(棒)」
イーラに向かい、剛速球を投げ付けるマーモ。
しかし、その球は軽々とイーラに避けられ、背後のベールに命中。
「お前等ぁあああ~!!!」
サングラスにヒビを入れられ、怒りで我を忘れるベール。
しかし、この球も2人に避けられてしまい、ワンバウンドでレジーナの足に命中してしまいました。
「痛い…!」レジーナの呟きに、すっかり狼狽え、イーラとマーモに八つ当たりするベール。しかし、2人は何処吹く風です。
「もう!皆許さない!!」
頭に血が上ったレジーナは、多数のボールを召喚し、3人にぶつけました。
最初は甘んじて攻撃を受けていたものの、遂にマーモが反旗を翻しました。
「キー!頭来た!大体、前から気に食わなかったのよ!この小娘!」
「何よ!オバサン!!」
売り言葉に買い言葉。こうして、レジーナとマーモの小競り合いが始まりました。
「私はまだ、お姉さんよ!」「ピッチピチに若い私からすれば、オバサンよ!!」
罵り合いながら、ボールをぶつけ合う2人。
その様子を、困惑した表情で見詰めるキュアハート達。
ピ~!!
主審・アイちゃんの笛が鳴り、ドッジボール対決は、ジコチュー側の試合放棄によりプリキュア側の勝利。
こうして3番勝負の結果は、2-1でプリキュアの勝利が確定しました。
「負けた…?」「レジーナ、約束だよ!クリスタルを渡して!」
レジーナに約束を果たす様に促す、キュアハート。しかし、レジーナの様子がおかしい事に気付きました。
「クリスタルを、渡す…?」
「嫌…。嫌よ…。私、クリスタルが欲しい…。誰にも渡したくない…!!」
赤いロイヤルクリスタルに呼応するかの様に、再び輝くレジーナの瞳。
そして、切実さを込めた口調でクリスタルを手渡す事を拒否し、両手で抱えて隠しました。
「クリスタルは、トランプ王国の宝物よ!大切な人を見付ける為に、必要なモノなの!」
「私にだって、必要だわ!!」
キュアソードの説得も、切羽詰まった口調で拒否するレジーナ。
しかし、キュアダイヤモンドは、マナがどんな気持ちで不利なゲームに応じたのかを強い口調で諭しました。
「ハートは、あなたのゲームが罠かも知れないって、解ってた!でも、あなたを信じて受けたのよ!」
「あっ…!」
その瞬間、レジーナはマナと約束を交わす為に絡めた小指の温かさを思い出しました。
「信…じて?」
マナと結んだ絆を思い出し、遂に元の輝きを取り戻したレジーナ。
『何を言ってもあなたを信じ続けたマナの気持ちを、あなたは裏切るの?』
マナの親友である六花とありすの言葉が、レジーナの胸に突き刺さります。
「レジーナ!」強く訴え掛けるキュアハートの言葉。
その言葉にレジーナが耳を傾けようとした瞬間、ジコチュートリオのの横槍が入りました。
「欲しいモノは、力ずくで奪うんだ!」
「邪魔する者は、蹴散らせばいいわ。」
「私達は、ジコチュー。ましてあなたは、キングジコチュー様の娘なのですから。」
3人の言葉に惑わされ、再び怪しく赤く輝くレジーナの瞳。
「そうだわ…!私は、キングジコチューの娘!!」
「約束でも友達でも渡さない!クリスタルは、私のモノよ!!」
再び悪の道に揺り戻され、マナとの約束を違え、攻撃を仕掛けるレジーナ。
「お前のモノは俺のモノ!全部寄越せ!ウララララ~!!!」
蛇腹の様に身体を延ばし、ロイヤルクリスタルを全て飲み込むつもりのがま口ジコチュー。
キュアハート達は咄嗟に敵の口を押え、ロイヤルクリスタルを奪われまいと必死に抵抗を試みました。
「レジーナ!約束は、破る為にするんじゃない!守る為にするんだよ!!」
キュアハートの叫びを聞き、再び正気を取り戻しかけたレジーナ。
その隙を突き、キュアハート達は力を合わせ、ジコチューを持ち上げて投げ飛ばしました。
ラブリーフォースアローで、がま口ジコチューを浄化した瞬間、ゲーム世界は消失。
マナ達の変身は解け、無事にソリティアに戻って来る事が出来ました。
「お帰り。アイちゃん、皆!」「た、ただいま~。」
マナが疲れ果てた口調でジョナサンと挨拶を交わした瞬間、レジーナ達も現実世界に帰還。
浄化されたプシュケーは、何処の空へと飛んで行きました。
「クリスタルは?」「此処よ!クリスタル5つ、貰ったわ!」
現実世界に戻って来たショックから抜け出し、咄嗟にロイヤルクリスタルの行方を確かめる真琴。
しかし、それは一瞬遅く、クリスタルは全てレジーナの手中に。
勝ち誇った笑みを浮かべ、5つのロイヤルクリスタルを重ねるレジーナ。
その瞬間、クリスタルが全て輝き出し、レジーナの手を離れ、何処かへ飛んで行ってしまいました。
「これは…!」「な、何…!?」
「あっ…。」「クリスタルが…。」「飛んでっちゃった…。」
何かを目指すかの様に飛び去ったクリスタルを、呆気に取られて見逃すしかなかった一同。
ロイヤルクリスタルを巡る攻防は、次回、重大な局面を迎えようとしています。
そして次回予告。
ロイヤルクリスタルを求め、雪山の山頂に向かう事になったマナ達。
防寒具を着ているアイちゃんの姿が、シフォンを思い浮かべてしまう程にそっくりです。
番組後半で、『我が名はインフィニティ…』みたいな事にならない様に、祈らずにはいられません。
雪山でクレバスに呑まれ滑落しかけたレジーナを助けたマナ。
命懸けで自分を救ってくれたマナに対して、レジーナは何を想うのでしょうか?
そして、目を覚ました2人が向かった先には、氷漬けにされたアン王女の姿が。
これは一体、何を示しているのでしょうか?
次回も、とても楽しみです。
※今回の話を観るまでは、題材が『ゲーム対決』だった事もあり、ここ数回の展開とはそぐわないのではないかと心配していました。
でも、そんな心配は杞憂に終わり、ギャグを主軸にしながらも、マナとレジーナの友情を描くと言う、これからの感動的な展開を予想させる素晴らしい話だと思いました。
マナの真心がレジーナに通じた時、どんな展開になるのでしょうか?
次回予告を観る限り、とても感動的なモノになる気がします。
今から、その瞬間が観られる日が来る事を心待ちにしています。
今週は体調の優れない事の多い1週間でしたが、何とか次回の放送までに感想を書き終える事が出来ました。
次回こそ、もう少し早く感想を書ける様にしたいです。
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