
スマイルプリキュア!・43話『れいかの道!私、留学します!!』感想
成績優秀で、運動神経にも程々に恵まれ、生徒会長まで務める多才な少女・れいか。
『正しい道』を歩いて行く為に、日々の研鑽を欠かしません。
そんな彼女に突然、転機が訪れました。
イギリス留学の選抜メンバーに選ばれ、一か月後に留学する運びになりました。
留学期間は一年間。
それはつまり、みゆき達の別れと、プリキュアを辞めることを意味します。
みゆき達に迷惑を掛けたくない、れいか。
れいかの為に寂しさを隠し、笑って見送ろうとするみゆき達。
自分が本当に進むべき『道』は、一体、何処にあるのか?
悩み抜いた末に、れいかが見出した答えは…?
れいかのイギリス留学が決定を知り、色めき立つクラスメイト。
しかし、自分が望んだ進路の筈なのに、れいかの表情は、少し曇っています。
そして、放課後にみゆき達と一緒に帰る時も、「留学したら、プリキュアが…。」と呟き、いつもの精彩がありません。
本当は、この時点で、れいかの心は既に『イギリス留学より、みゆき達と一緒に居たい』と決まっていたのだと思います。
本当はイギリス留学を止めて欲しい。
でも、本心を語れば、自分に期待してくれる皆をガッカリさせてしまう。
れいかの浮かない表情は、そんな彼女の、心の葛藤を示しているのだと思います。
帰宅後、母・静子さんと兄・淳之介さんに、イギリス留学を祝福されるれいか。
特に淳之介さんは、かつて望みながらも果たせなかった留学を、妹が果たそうとしていることを、誇らしく思っている様です。
れいかからイギリス留学が決まったことの報告を受け、「良く頑張ったな」と労う、祖父・曾太郎さん。
しかし、嬉しい報告をしている筈の孫娘の声が次第に小さくなり、表情が曇っていることを、曾太郎さんは見逃しませんでした。
「これは…『道』ですか?」
「これは、変わった『道』ですね…。」
曾太郎さんが見せる、様々な書体の『道』を見て、首を傾げるれいか。
そんな彼女に曾太郎さんは、『道』の在り様は一つでは無いことを告げます。
「寄り道・脇道・回り道。『道』とは様々だ。れいか。お前が描く『道』は、一体、どんな物であろうなぁ…。」
曾太郎さんの助言を得て、自室に戻ったれいか。
正座し硯に向かいながら、自分のこれまでの『道(生き方)』を振り返っていました。
昔、「硯に向かい墨を擦る動作は、心を落ち着かせる為の儀式だ」という旨の言葉を、書道が趣味の祖父の友人から聞いたことがあります。
その方にほんの少しだけ書道を習っていたとき、試しに硯で墨を擦ると、次第に無心になれた気がしました。
れいかが硯に向かっていたのは、自分の心を落ち着かせて、迷わない様にする為なのだと思います。
でも、散乱している半紙を見ると、れいかの揺れる心が見て取れます。
きっと、何時間も自問自答を繰り返していたのでしょう。
いつも、目標に向かって邁進していたれいか。
でもそれは、周囲の期待に応えようとしていただけなのかも知れない…。
周囲の期待に沿うことが、自分の道だと信じていたれいかは今、壁にぶつかろうとしています。
果たして、れいかは壁を乗り越えることが出来るのでしょうか?
その頃、3幹部が去り、手駒を失ったジョーカーは、5人のプリキュアの要であるれいかを倒す作戦を練っていました。
翌日。なおに留学の動機を訊かれたれいかは、「自分の可能性を試したい」と答えました。
曾太郎さんに「留学の経験が宝物になる」と助言され、その考えに思い至った様です。
れいかの答えを聞き、その考えを尊重し、応援するみゆき達。
そしてなおは、「いつも、他人の為に頑張っているんだから、たまには我儘になってもいいんだよ」と、優しく語り掛けました。
この言葉が後に、れいかの心を救うことになります――。
れいかが去った後、後姿を見守りながら、表情を曇らせるみゆき達。
キャンディは、みゆき達から、『れいかが留学すること=お別れ』だと聞かされ、「お別れしたくないクル!」と涙ながらに拒絶しました。
心を落ち着ける為に、弓道場で矢を射る、れいか。
しかし、れいかの心の迷いを示す様に、矢は的の中心を捉えません。
「心が乱れていますね…。」
突如、れいかの背後からジョーカーが登場し、耳元で囁き掛けました。
虚を突かれ、飛び退くれいか。
その直後、周囲はバッドエンド空間に包まれ、れいかは『ジョーカーの部屋』へ飛ばされました。
みゆき達の周囲には、倒れ込む人々の姿が。
れいかの身を案じ、みゆき達は、れいかの居場所を探します。
「ようこそ。私の部屋へ。」
その言葉を聞いた瞬間、プリキュアに変身して臨戦態勢を取った、れいか。
しかし、ジョーカーは、『祝!!留学!!』の垂れ幕が仕込まれたくす玉を割り、れいかを祝福しました。
「留学決定、おめでとうございます。」
ジョーカーから祝辞を述べられ、呆気に取られるれいか。
一見、本当にれいかを祝福しているかに見えましたが、やはりこれは、ジョーカーの『攻撃』でした。
「何もしないのに、プリキュアが一人減ってくれる。」と、れいかを挑発するジョーカー。
そして、「引退試合」と称し、ハイパーアカンベェを召喚しました。
アカンベェと戦う姿を見物しながら、れいかを挑発するジョーカー。
3幹部が一体化しなければ制御出来なかったハイパーアカンベェを、ジョーカーは単独で運用しています。
恐らくジョーカーは、別の意図があって、3幹部にはハイパーアカンベェの本当の仕様を明かしていないのでしょう。
「プリキュアを辞めるあなたが、何故戦っているのです?」
「私は、プリキュアを辞めるなど…。」
ジョーカーの囁きに反論する、れいか。
しかし、ジョーカーは執拗に、れいかの心を抉る発言を繰り返して、彼女の心を挫こうと試みます。
「では、留学は取りやめると?あなたの夢だったんでしょう?」
「チャンスを棒に振ると?でも、あなたを見直しますよ。」
「だって、お友達や家族の期待を、裏切るのですから。(意訳)」
「そんな酷い事…。とても素敵ですねぇ。」
れいかの反撃を躱し、ジョーカーの『攻撃』は、更に続きます。
「それなら…。素直に留学すれば良いじゃないですか。」
アカンベェの放つ光に包まれたれいかが目を開けると、其処はビック・ベンの真下でした。
「あなたはあなた。皆さんは、皆さん。」
「何より…。その皆さんが、あなたの未来を喜んでくれるのでしょう?」
「何を迷うことがあるんです?あなたは夢を叶え、皆さんは喜び、ついでに私も嬉しい――。」
「誰もが喜ぶ、最高の未来じゃないですか!」
「さあ、どうぞ。素敵な留学を。キュアビューティ。いいえ…。『ただの、青木れいか』さん。」
「今迄、本当に…お疲れ様でしたぁあ~!!」
凶悪な笑みを浮かべながら、れいかを『労った』ジョーカー。
その瞬間、れいかの変身は解けてしまいました。
「これは…!?どうしてっ!!」
変身が解けてしまったことに、狼狽えるれいか。
「任期満了。円満卒業。あなたはもう、プリキュアではない!」
ジョーカーの、駄目押しの一言を受け、自分の全てを否定され、れいかはその場に崩れ落ちました。
レイピアを掲げ、止めを刺そうとする、ジョーカー。
其処に、れいかを心配するみゆきの声が、響き渡りました。
ジョーカーは、プリキュアを一網打尽にする為に、みゆき達を自室に招待しました。
打ち拉がれるれいかを囲う様に、檻が落ちて来て、みゆき達が近付くことを阻みます。
そしてジョカーは、「プリキュアは、あなた達4人になりました。」と語り、れいかの心を更に責めました。
「れいか!プリキュアじゃなくなったなんて、嘘クル!?」
れいかに駆け寄り、その身を案じるキャンディ。
ジョーカーはキャンディに、「留学を決めた彼女を、笑って送り出してあげましょうよ。」と、キャンディを『説得』しました。
ジョーカーの言葉に対し、「そんなことは、解っている!」と叫ぶみゆき達。
友達の門出を、笑って送り出すことが、自分達に出来ること。
そう思っていたみゆき達。しかし…。
「ごめん…。やっぱ、無理。」
みゆきの頬を、伝わる涙。
「友達が居なくなるのに、笑える訳、ないじゃない!!」
檻を掴み、れいかの前で本心を叫ぶ、みゆき。
みゆきの叫びがキッカケになり、なお・あかね・やよいも遂に、「寂しいけど、れいかを応援したい!」と口々に叫び、号泣しました。
「私も…。行きたくない…!」
みゆき達の本心を知り、遂に自分に素直になったれいか。
涙を流し、皆に駆け寄りながら、「もっと、皆と一緒に居たい!!」と、初めて『我儘』を言いました。
檻を抜け出し駆け寄るキャンディを、力一杯抱き締めたれいか。
本心を曝け出した6人は、子供の様に泣きじゃくりました。
そんなみゆき達の様子を、嘲笑うジョーカー。
この機を逃さず、全員に止めを刺すべく、アカンベェに命令を下しました。
「お待ちなさい…!」
アカンベェを一喝し、攻撃を押し留めるれいか。
そんな彼女に、「プリキュアを辞めた人が、何を?」と訊く、ジョーカー。
「言ってません!プリキュアを辞めるなんて、私は一言も、言ってません!!」
れいかの決意に呼応する様に、れいかのスマイルパクトに『ウルトラキュアデコル』が宿り、れいかに新たな力を与えました。
「私の名前は、青木れいか。またの名を…キュアビューティ!!」
「何じゃ?そりゃあ!!」
完全に復活したれいかに対抗する為、ジョーカーはハイパーアカンベェと一体化し、槍を持つ騎士の姿に。
激しい攻防を繰り広げる、れいかとジョーカー。
「道を見失ったのですか!」と叫ぶジョーカーに、道が見つかったと答えるれいか。
『寄り道・脇道・回り道』それらも、全て『道』。
私が歩く私の道は、私が決める『私だけの道』。
自分の歩むべき『道』に悩み続けたれいかは、漸く、自分だけの道を見付けました。
もう、彼女に迷いはありません。
「プリキュア・ビューティブリザード・アロー!!」
迷いの無いれいかの一撃がジョーカージョーカーを貫き、一面は青空に包まれました。
そして、れいかの号令で『ロイヤルレインボーバースト』が放たれ、みゆき達は勝利と新しいデコルを手にしました。
戦いが終わり、れいかが留学を取り止めたことを惜しむ、みゆき達。
しかしれいかは、みゆき達と一緒に過ごせる『今』を大切にする道を選択しました。
れいかの答えを聞き、その胸に飛び込むみゆき達。
みゆき達の嬉し涙を見て、一緒に嬉し涙を流すれいか。
れいかの選択は、もしかしたら『回り道』なのかも知れません。
効率を取るなら、イギリス留学を選択した後に、『ふしぎ図書館』の機能を使えば、いつでもみゆき達に会えるし、プリキュアを続けることも可能です。
でも、そんな『効率』よりも、いつも大切な友達と触れ合いながら成長することを、れいかは選択しました。
この選択はきっと、今後のれいかに良い影響を及ぼすことでしょう。
※中々思っていることが言葉に出来ず、感想が書くのが遅れました。
もっと色々と書ければいいのですが、力不足です。
次回の感想は、出来るだけ早く書くつもりです。
みゆき達の活躍が観られるのも、あと僅か。
思う存分に楽しみたいです。
『正しい道』を歩いて行く為に、日々の研鑽を欠かしません。
そんな彼女に突然、転機が訪れました。
イギリス留学の選抜メンバーに選ばれ、一か月後に留学する運びになりました。
留学期間は一年間。
それはつまり、みゆき達の別れと、プリキュアを辞めることを意味します。
みゆき達に迷惑を掛けたくない、れいか。
れいかの為に寂しさを隠し、笑って見送ろうとするみゆき達。
自分が本当に進むべき『道』は、一体、何処にあるのか?
悩み抜いた末に、れいかが見出した答えは…?
れいかのイギリス留学が決定を知り、色めき立つクラスメイト。
しかし、自分が望んだ進路の筈なのに、れいかの表情は、少し曇っています。
そして、放課後にみゆき達と一緒に帰る時も、「留学したら、プリキュアが…。」と呟き、いつもの精彩がありません。
本当は、この時点で、れいかの心は既に『イギリス留学より、みゆき達と一緒に居たい』と決まっていたのだと思います。
本当はイギリス留学を止めて欲しい。
でも、本心を語れば、自分に期待してくれる皆をガッカリさせてしまう。
れいかの浮かない表情は、そんな彼女の、心の葛藤を示しているのだと思います。
帰宅後、母・静子さんと兄・淳之介さんに、イギリス留学を祝福されるれいか。
特に淳之介さんは、かつて望みながらも果たせなかった留学を、妹が果たそうとしていることを、誇らしく思っている様です。
れいかからイギリス留学が決まったことの報告を受け、「良く頑張ったな」と労う、祖父・曾太郎さん。
しかし、嬉しい報告をしている筈の孫娘の声が次第に小さくなり、表情が曇っていることを、曾太郎さんは見逃しませんでした。
「これは…『道』ですか?」
「これは、変わった『道』ですね…。」
曾太郎さんが見せる、様々な書体の『道』を見て、首を傾げるれいか。
そんな彼女に曾太郎さんは、『道』の在り様は一つでは無いことを告げます。
「寄り道・脇道・回り道。『道』とは様々だ。れいか。お前が描く『道』は、一体、どんな物であろうなぁ…。」
曾太郎さんの助言を得て、自室に戻ったれいか。
正座し硯に向かいながら、自分のこれまでの『道(生き方)』を振り返っていました。
昔、「硯に向かい墨を擦る動作は、心を落ち着かせる為の儀式だ」という旨の言葉を、書道が趣味の祖父の友人から聞いたことがあります。
その方にほんの少しだけ書道を習っていたとき、試しに硯で墨を擦ると、次第に無心になれた気がしました。
れいかが硯に向かっていたのは、自分の心を落ち着かせて、迷わない様にする為なのだと思います。
でも、散乱している半紙を見ると、れいかの揺れる心が見て取れます。
きっと、何時間も自問自答を繰り返していたのでしょう。
いつも、目標に向かって邁進していたれいか。
でもそれは、周囲の期待に応えようとしていただけなのかも知れない…。
周囲の期待に沿うことが、自分の道だと信じていたれいかは今、壁にぶつかろうとしています。
果たして、れいかは壁を乗り越えることが出来るのでしょうか?
その頃、3幹部が去り、手駒を失ったジョーカーは、5人のプリキュアの要であるれいかを倒す作戦を練っていました。
翌日。なおに留学の動機を訊かれたれいかは、「自分の可能性を試したい」と答えました。
曾太郎さんに「留学の経験が宝物になる」と助言され、その考えに思い至った様です。
れいかの答えを聞き、その考えを尊重し、応援するみゆき達。
そしてなおは、「いつも、他人の為に頑張っているんだから、たまには我儘になってもいいんだよ」と、優しく語り掛けました。
この言葉が後に、れいかの心を救うことになります――。
れいかが去った後、後姿を見守りながら、表情を曇らせるみゆき達。
キャンディは、みゆき達から、『れいかが留学すること=お別れ』だと聞かされ、「お別れしたくないクル!」と涙ながらに拒絶しました。
心を落ち着ける為に、弓道場で矢を射る、れいか。
しかし、れいかの心の迷いを示す様に、矢は的の中心を捉えません。
「心が乱れていますね…。」
突如、れいかの背後からジョーカーが登場し、耳元で囁き掛けました。
虚を突かれ、飛び退くれいか。
その直後、周囲はバッドエンド空間に包まれ、れいかは『ジョーカーの部屋』へ飛ばされました。
みゆき達の周囲には、倒れ込む人々の姿が。
れいかの身を案じ、みゆき達は、れいかの居場所を探します。
「ようこそ。私の部屋へ。」
その言葉を聞いた瞬間、プリキュアに変身して臨戦態勢を取った、れいか。
しかし、ジョーカーは、『祝!!留学!!』の垂れ幕が仕込まれたくす玉を割り、れいかを祝福しました。
「留学決定、おめでとうございます。」
ジョーカーから祝辞を述べられ、呆気に取られるれいか。
一見、本当にれいかを祝福しているかに見えましたが、やはりこれは、ジョーカーの『攻撃』でした。
「何もしないのに、プリキュアが一人減ってくれる。」と、れいかを挑発するジョーカー。
そして、「引退試合」と称し、ハイパーアカンベェを召喚しました。
アカンベェと戦う姿を見物しながら、れいかを挑発するジョーカー。
3幹部が一体化しなければ制御出来なかったハイパーアカンベェを、ジョーカーは単独で運用しています。
恐らくジョーカーは、別の意図があって、3幹部にはハイパーアカンベェの本当の仕様を明かしていないのでしょう。
「プリキュアを辞めるあなたが、何故戦っているのです?」
「私は、プリキュアを辞めるなど…。」
ジョーカーの囁きに反論する、れいか。
しかし、ジョーカーは執拗に、れいかの心を抉る発言を繰り返して、彼女の心を挫こうと試みます。
「では、留学は取りやめると?あなたの夢だったんでしょう?」
「チャンスを棒に振ると?でも、あなたを見直しますよ。」
「だって、お友達や家族の期待を、裏切るのですから。(意訳)」
「そんな酷い事…。とても素敵ですねぇ。」
れいかの反撃を躱し、ジョーカーの『攻撃』は、更に続きます。
「それなら…。素直に留学すれば良いじゃないですか。」
アカンベェの放つ光に包まれたれいかが目を開けると、其処はビック・ベンの真下でした。
「あなたはあなた。皆さんは、皆さん。」
「何より…。その皆さんが、あなたの未来を喜んでくれるのでしょう?」
「何を迷うことがあるんです?あなたは夢を叶え、皆さんは喜び、ついでに私も嬉しい――。」
「誰もが喜ぶ、最高の未来じゃないですか!」
「さあ、どうぞ。素敵な留学を。キュアビューティ。いいえ…。『ただの、青木れいか』さん。」
「今迄、本当に…お疲れ様でしたぁあ~!!」
凶悪な笑みを浮かべながら、れいかを『労った』ジョーカー。
その瞬間、れいかの変身は解けてしまいました。
「これは…!?どうしてっ!!」
変身が解けてしまったことに、狼狽えるれいか。
「任期満了。円満卒業。あなたはもう、プリキュアではない!」
ジョーカーの、駄目押しの一言を受け、自分の全てを否定され、れいかはその場に崩れ落ちました。
レイピアを掲げ、止めを刺そうとする、ジョーカー。
其処に、れいかを心配するみゆきの声が、響き渡りました。
ジョーカーは、プリキュアを一網打尽にする為に、みゆき達を自室に招待しました。
打ち拉がれるれいかを囲う様に、檻が落ちて来て、みゆき達が近付くことを阻みます。
そしてジョカーは、「プリキュアは、あなた達4人になりました。」と語り、れいかの心を更に責めました。
「れいか!プリキュアじゃなくなったなんて、嘘クル!?」
れいかに駆け寄り、その身を案じるキャンディ。
ジョーカーはキャンディに、「留学を決めた彼女を、笑って送り出してあげましょうよ。」と、キャンディを『説得』しました。
ジョーカーの言葉に対し、「そんなことは、解っている!」と叫ぶみゆき達。
友達の門出を、笑って送り出すことが、自分達に出来ること。
そう思っていたみゆき達。しかし…。
「ごめん…。やっぱ、無理。」
みゆきの頬を、伝わる涙。
「友達が居なくなるのに、笑える訳、ないじゃない!!」
檻を掴み、れいかの前で本心を叫ぶ、みゆき。
みゆきの叫びがキッカケになり、なお・あかね・やよいも遂に、「寂しいけど、れいかを応援したい!」と口々に叫び、号泣しました。
「私も…。行きたくない…!」
みゆき達の本心を知り、遂に自分に素直になったれいか。
涙を流し、皆に駆け寄りながら、「もっと、皆と一緒に居たい!!」と、初めて『我儘』を言いました。
檻を抜け出し駆け寄るキャンディを、力一杯抱き締めたれいか。
本心を曝け出した6人は、子供の様に泣きじゃくりました。
そんなみゆき達の様子を、嘲笑うジョーカー。
この機を逃さず、全員に止めを刺すべく、アカンベェに命令を下しました。
「お待ちなさい…!」
アカンベェを一喝し、攻撃を押し留めるれいか。
そんな彼女に、「プリキュアを辞めた人が、何を?」と訊く、ジョーカー。
「言ってません!プリキュアを辞めるなんて、私は一言も、言ってません!!」
れいかの決意に呼応する様に、れいかのスマイルパクトに『ウルトラキュアデコル』が宿り、れいかに新たな力を与えました。
「私の名前は、青木れいか。またの名を…キュアビューティ!!」
「何じゃ?そりゃあ!!」
完全に復活したれいかに対抗する為、ジョーカーはハイパーアカンベェと一体化し、槍を持つ騎士の姿に。
激しい攻防を繰り広げる、れいかとジョーカー。
「道を見失ったのですか!」と叫ぶジョーカーに、道が見つかったと答えるれいか。
『寄り道・脇道・回り道』それらも、全て『道』。
私が歩く私の道は、私が決める『私だけの道』。
自分の歩むべき『道』に悩み続けたれいかは、漸く、自分だけの道を見付けました。
もう、彼女に迷いはありません。
「プリキュア・ビューティブリザード・アロー!!」
迷いの無いれいかの一撃がジョーカージョーカーを貫き、一面は青空に包まれました。
そして、れいかの号令で『ロイヤルレインボーバースト』が放たれ、みゆき達は勝利と新しいデコルを手にしました。
戦いが終わり、れいかが留学を取り止めたことを惜しむ、みゆき達。
しかしれいかは、みゆき達と一緒に過ごせる『今』を大切にする道を選択しました。
れいかの答えを聞き、その胸に飛び込むみゆき達。
みゆき達の嬉し涙を見て、一緒に嬉し涙を流すれいか。
れいかの選択は、もしかしたら『回り道』なのかも知れません。
効率を取るなら、イギリス留学を選択した後に、『ふしぎ図書館』の機能を使えば、いつでもみゆき達に会えるし、プリキュアを続けることも可能です。
でも、そんな『効率』よりも、いつも大切な友達と触れ合いながら成長することを、れいかは選択しました。
この選択はきっと、今後のれいかに良い影響を及ぼすことでしょう。
※中々思っていることが言葉に出来ず、感想が書くのが遅れました。
もっと色々と書ければいいのですが、力不足です。
次回の感想は、出来るだけ早く書くつもりです。
みゆき達の活躍が観られるのも、あと僅か。
思う存分に楽しみたいです。
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