
スマイルプリキュア!・18話『なおの想い!バトンがつなぐみんなの絆!!』感想
運動会と言えば、小学生の頃を思い出します。
地域や時代によって違うかも知れませんが、僕の母校では、初夏と秋に運動会がありました。
運動会の規模としては秋の大運動会が本番で、体育の日(かつては10月10日)前後に開催された記憶があります。
母が早朝から重箱に弁当を詰めて、父や祖父母が見学の場所取りの為に校門前に並ぶ。
昼休みに家族が座っている場所に行って、全員でお弁当を食べる――。
僕にとって、懐かしくも大切な想い出です。
では、今回の感想を。
運動会間近の七色ヶ丘中学校。
みゆき達のクラスでは、女子リレーのメンバー選びの会議中。
しかし、他のクラスに有力選手が揃っていることを知った途端、クラスは諦めムードに。
「どうせ、負けるに決まってる」
誰かが放ったこの一言が、なおの心に火を点けます。
リレーのメンバーに立候補し、その一員にみゆき達を選抜したなお。
しかし、あかね以外は、リレーの練習に苦戦していました。
メンバーを俊足で揃えず、みゆき達をメンバーに組み込んだなお。
その思惑は、何処にあるのでしょうか?
体育の授業で、トラック走(多分200m走)の測定をしているみゆき達。
いつもは力を合わせている5人も、この時ばかりはライバルです。
号砲が鳴り、一斉にスタートを切る5人。
その結果は、なおの圧勝。続いてあかね。
れいかは意外にも、みゆきと同着。そしてやよいは、最下位でした。
女子リレーの選手は、なおに決まりというれいかの言葉に、みゆき達も同意。
しかし、なおは、『走るのは好きだけど、競争は苦手』と、意外な返答。
スポーツ、特に球技に携わる人間にしては珍しい考え方だと思います。過去に何かあったのでしょうか?
学級会で、体育祭の出場メンバーが次々と決まる、2年2組。
しかし、1・4組の女子リレーの選手が全員陸上部だと判明した途端、何処からともなく諦めの声が。
その声に影響され、クラス中の殆どが、諦めムード一色に染まりました。
「私、出ます!」
勝負が始まる前から諦めているクラスの雰囲気を消し飛ばす、なおの立候補。
しかし、なおは、他の4人のメンバーに俊足の選手を揃えず、みゆき達プリキュアのメンバーで固めてしまいます。
なおの決断に、選ばれた4人ばかりか、クラス全員が驚愕しました。
早速、練習を開始する5人。
出走順は、あかね・みゆき・れいか・やよい・なおです。
しかし、あかねとみゆきは、バトンの受け渡しのタイミングに苦戦中。
れいかは、フォームは完璧ですが、足踏みばかりで前進していません。
更にやよいは、所謂『女の子走り』で、俊足の他クラスの選手に一瞬で追い抜かれる程の鈍足でした。
帰り道。みゆき達にリレーのアドバイスをする、なお。
しかし、自分に自信の無いやよいは、リレーの出場を辞退しようとします。
そして、「何で私なの…?」と、なおの思惑を訊きます。
「ゴメンね。私の我儘に突き合わせちゃって。私、皆と走りたいんだ!この5人と一緒に!」
なおの言葉を聞き、やる気を出したみゆき達。
その夜から早速、みゆきは、キャンディと一緒にバトンの受け渡しの練習。
キャンディコーチからの上達のご褒美は、スポーツデコルによる『金メダル授与』でした。
※今のところ、キャンディのご飯やおやつを出したり、着飾るぐらいしか活用法の無いデコルの数々。
このデコルが今後、戦闘に役立つ展開はあるのでしょうか?
例えば『スポーツデコル』を使ったら、金メダル選手並みの身体能力を発揮出来るようになれば、面白いと思います。
リレー本番に向け、練習を重ねるみゆき達。
日を重ねる毎に成長し、絆を深める5人。
中でもやよいの成長は目覚ましく、走るフォームが当初とは段違いに良くなり、タイムも伸びていました。
そして、体育祭前日の放課後。
やるべきことを尽くした達成感から、良い笑顔をみせるみゆき達。その笑顔を見て、微笑むなお。
引っ込み思案だったやよいも、表情から自信を覗かせ、全ては上手く行く筈でした。
教室に忘れ物をしたやよいは、一人教室に向かって駆け出しました。
そして、教室の近くまで辿り着いた瞬間、聞いてはいけない声を耳にしてしまいました。
『やよいがリレーのメンバーだったら、絶対に負ける』
数人のクラスメイトの心無い陰口を聞いたやよいは、落ち込んだ表情で校門に戻ります。
しかし、そのことに気付いたのは、なおだけでした。
その頃、ジョーカーの口車に乗せられたアカオーニは、みゆき達の様子をを眺めながら、バッドエナジーを集める決意を固めていました。
※やよいが陰口を叩かれたシーンを観たときは、正直、腹立たしくなると共に、気が重くなりました。
僕もかつて、やよいと似たような体験をしたので、彼女の落ち込む気持ちは、よく理解出来ます。
世間には、自分は何も努力しない癖に、口さがないことを言って、他人を傷付ける人が居ます。
自分が努力しないのは勝手ですが、何故、努力している人間を揶揄するのでしょうか?
そういった人物に限って、侮っている相手に負けた場合は、『まだ本気を出していない』と嘯きます。
プライドは、頑張った人間だけが持ち得ることが出来るものだと思います。
ただ、今回は、最後に彼等にフォローがあったので、安心しました。
彼等にはどうか、あくどい人間に落ちぶれずに、素直に成長して欲しいと思いました。
運動会当日。
全校生徒がそれぞれの競技に懸命に取り組み、清々しい汗を流しています。
そして遂に、種目は女子リレーに。
緊張する、みゆきとれいか。そして、一人不安の表情を見せるやよい。その視線の先は、陰口を叩いたクラスメイトに向かっていました。
「皆!今は、このバトンを繋ぐことだけを考えよう!5人の力を合わせて、最後まで走り抜こう!」
自信を無くし、リレーを辞退しようとしていたやよいを励ます様に、みゆき達を激励するなお。
まだ迷いを見せる、やよい。
其処に突如、アカオーニの団結を否定する声が轟き、黒い絵の具の力で、校庭はバッドエンド空間に。
みゆき達は、生徒達を救う為にプリキュアに変身します。
今回の敵は、青っ鼻から生み出された玉入れ型アカンベェ。通常技は効きません。
運動会らしく、早速プリキュアとアカンベェの綱引きが開始されました。
「オーエス!オーエス!オー…SOS!SOS!――違~う!!」
綱引きの筈が、いつしか救難信号に。思わずツッコむ、なお。
吹き飛ばされたものの、再び綱を掴むなお。みゆき達も、なおに続きます。
「もう諦めるオニ!どうせ、お前達の負けオニ!」と、5人に降参を促すアカオーニ。
更に、「足手纏いは要らない」と、団結することを悉く否定します。
しかし、『どうせ』という言葉に、なおは激しく反論します。
「仲間と一緒じゃないと、出来ないことがある!私は、やりもしないで諦めたりしない…!『どうせ』なんて、絶対に言わない!!」
皆で力を合わせれば、出来ないことなんて何も無い。
なおの叫びが、やよいの熱意を蘇らせ、5人は底力を発揮。アカンベェを圧倒します。
そして止めの、レインボーヒーリング。
アカンベェは浄化され、みゆき達の絆は、更に深まりました。
女子リレー本番。
あかねからのバトンが見事にみゆきに繋がり、れいかへ。
練習時のイメージトレーニングが実を結び、2位をキープ中。
そしてバトンは、やよいへ。
5位まで順位が落ちたものの、終盤で1人追い抜きかけた瞬間、みゆきが大声で声援を送るより先に、陰口を叩いていた生徒が、やよいを応援し始めました。
――このシーンがあって、本当に良かったです。何だか、救われた気がしました。
みゆき達も負けじと、やよいに熱い声援を送ります。
クラス一丸の声援がやよいに力を与え、なおにバトンを渡す寸前に、順位を一つ戻しました。
クラス中の声援に応える為に、5人の努力を実らせる為に、なおは懸命に走り続けます。
『勝負に拘らない』筈の、なおが見せる『勝利への渇望』。
全ては、最後に皆で笑う為。そして遂に、先頭走者を捉えたなお。しかし――。
先頭走者を追い抜く寸前で、足が絡まり転倒するなお。
必死で立ち上がり後を追いますが、結果は最下位に終わりました。
「ごめん…。みんな…!私の所為で…。」
「なおちゃ~ん!!」「なおちゃん!!」「なおっ!」
必死に涙を堪えようとするなおに抱き付く、みゆき達。その瞳にも、熱い涙が。
「最後まで、バトンを繋ぐことが出来ましたね…。」
「私も、皆と走れて、良かった…。」
涙を拭いながら語り掛けるれいかに、みゆき達を抱き締めながら答えるなお。
更に、4人を包むように抱き締めるれいか。
5人の輪に、2年2組全員が集まり、5人の健闘を称えました。
勝負に勝つことは出来なかったけど、それ以上に大切な物を得たみゆき達。
この経験がきっと、将来に役に立つ日が来ることでしょう。
※最近の運動会は、勝敗を決めずに『手を繋いで、仲良く一位』という風潮が、一部で広まっている様です。
そして、その風潮は『誰もが主役』という言葉とセットになり、例えば『学芸会では、全員が主役を演じる』という失態としか言えない、『悪平等』が蔓延する下地にもなります。
勝敗を決めることは、決して悪いことではありません。
寧ろ、勝利という目標に向けて頑張ることを、もっと積極的に教えるべきだと思います。
勝てば嬉しく、負ければ悔しい。それは、当たり前です。
勝敗に拘らず、それは『努力の結果』であり、それこそが尊ばれるべきではないでしょうか?
少し話は逸れますが、小学生の頃、TVで相撲を観ていた際に、父に「何故、全員が勝ち越せないの?」と訊いたことがあります。
その際、父は「取組は、全部で何日ある?」と、簡潔に返答してくれました。
相撲は全日程が15日です。たとえ全員が勝ち星を融通し合っても、8勝7敗と7勝8敗のグループしか生まれず、全員が勝ち越すことは不可能です。
「だからこそ、力士は皆、頑張るんだよ。」
そう優しく言ってくれた父の言葉は、今もよく覚えています。
次回は、他界したやよいの父が登場し、父の愛をやよいが再確認する話です。
視聴後は、色々と父のことを思い出して、少し切なくなりそうです。
地域や時代によって違うかも知れませんが、僕の母校では、初夏と秋に運動会がありました。
運動会の規模としては秋の大運動会が本番で、体育の日(かつては10月10日)前後に開催された記憶があります。
母が早朝から重箱に弁当を詰めて、父や祖父母が見学の場所取りの為に校門前に並ぶ。
昼休みに家族が座っている場所に行って、全員でお弁当を食べる――。
僕にとって、懐かしくも大切な想い出です。
では、今回の感想を。
運動会間近の七色ヶ丘中学校。
みゆき達のクラスでは、女子リレーのメンバー選びの会議中。
しかし、他のクラスに有力選手が揃っていることを知った途端、クラスは諦めムードに。
「どうせ、負けるに決まってる」
誰かが放ったこの一言が、なおの心に火を点けます。
リレーのメンバーに立候補し、その一員にみゆき達を選抜したなお。
しかし、あかね以外は、リレーの練習に苦戦していました。
メンバーを俊足で揃えず、みゆき達をメンバーに組み込んだなお。
その思惑は、何処にあるのでしょうか?
体育の授業で、トラック走(多分200m走)の測定をしているみゆき達。
いつもは力を合わせている5人も、この時ばかりはライバルです。
号砲が鳴り、一斉にスタートを切る5人。
その結果は、なおの圧勝。続いてあかね。
れいかは意外にも、みゆきと同着。そしてやよいは、最下位でした。
女子リレーの選手は、なおに決まりというれいかの言葉に、みゆき達も同意。
しかし、なおは、『走るのは好きだけど、競争は苦手』と、意外な返答。
スポーツ、特に球技に携わる人間にしては珍しい考え方だと思います。過去に何かあったのでしょうか?
学級会で、体育祭の出場メンバーが次々と決まる、2年2組。
しかし、1・4組の女子リレーの選手が全員陸上部だと判明した途端、何処からともなく諦めの声が。
その声に影響され、クラス中の殆どが、諦めムード一色に染まりました。
「私、出ます!」
勝負が始まる前から諦めているクラスの雰囲気を消し飛ばす、なおの立候補。
しかし、なおは、他の4人のメンバーに俊足の選手を揃えず、みゆき達プリキュアのメンバーで固めてしまいます。
なおの決断に、選ばれた4人ばかりか、クラス全員が驚愕しました。
早速、練習を開始する5人。
出走順は、あかね・みゆき・れいか・やよい・なおです。
しかし、あかねとみゆきは、バトンの受け渡しのタイミングに苦戦中。
れいかは、フォームは完璧ですが、足踏みばかりで前進していません。
更にやよいは、所謂『女の子走り』で、俊足の他クラスの選手に一瞬で追い抜かれる程の鈍足でした。
帰り道。みゆき達にリレーのアドバイスをする、なお。
しかし、自分に自信の無いやよいは、リレーの出場を辞退しようとします。
そして、「何で私なの…?」と、なおの思惑を訊きます。
「ゴメンね。私の我儘に突き合わせちゃって。私、皆と走りたいんだ!この5人と一緒に!」
なおの言葉を聞き、やる気を出したみゆき達。
その夜から早速、みゆきは、キャンディと一緒にバトンの受け渡しの練習。
キャンディコーチからの上達のご褒美は、スポーツデコルによる『金メダル授与』でした。
※今のところ、キャンディのご飯やおやつを出したり、着飾るぐらいしか活用法の無いデコルの数々。
このデコルが今後、戦闘に役立つ展開はあるのでしょうか?
例えば『スポーツデコル』を使ったら、金メダル選手並みの身体能力を発揮出来るようになれば、面白いと思います。
リレー本番に向け、練習を重ねるみゆき達。
日を重ねる毎に成長し、絆を深める5人。
中でもやよいの成長は目覚ましく、走るフォームが当初とは段違いに良くなり、タイムも伸びていました。
そして、体育祭前日の放課後。
やるべきことを尽くした達成感から、良い笑顔をみせるみゆき達。その笑顔を見て、微笑むなお。
引っ込み思案だったやよいも、表情から自信を覗かせ、全ては上手く行く筈でした。
教室に忘れ物をしたやよいは、一人教室に向かって駆け出しました。
そして、教室の近くまで辿り着いた瞬間、聞いてはいけない声を耳にしてしまいました。
『やよいがリレーのメンバーだったら、絶対に負ける』
数人のクラスメイトの心無い陰口を聞いたやよいは、落ち込んだ表情で校門に戻ります。
しかし、そのことに気付いたのは、なおだけでした。
その頃、ジョーカーの口車に乗せられたアカオーニは、みゆき達の様子をを眺めながら、バッドエナジーを集める決意を固めていました。
※やよいが陰口を叩かれたシーンを観たときは、正直、腹立たしくなると共に、気が重くなりました。
僕もかつて、やよいと似たような体験をしたので、彼女の落ち込む気持ちは、よく理解出来ます。
世間には、自分は何も努力しない癖に、口さがないことを言って、他人を傷付ける人が居ます。
自分が努力しないのは勝手ですが、何故、努力している人間を揶揄するのでしょうか?
そういった人物に限って、侮っている相手に負けた場合は、『まだ本気を出していない』と嘯きます。
プライドは、頑張った人間だけが持ち得ることが出来るものだと思います。
ただ、今回は、最後に彼等にフォローがあったので、安心しました。
彼等にはどうか、あくどい人間に落ちぶれずに、素直に成長して欲しいと思いました。
運動会当日。
全校生徒がそれぞれの競技に懸命に取り組み、清々しい汗を流しています。
そして遂に、種目は女子リレーに。
緊張する、みゆきとれいか。そして、一人不安の表情を見せるやよい。その視線の先は、陰口を叩いたクラスメイトに向かっていました。
「皆!今は、このバトンを繋ぐことだけを考えよう!5人の力を合わせて、最後まで走り抜こう!」
自信を無くし、リレーを辞退しようとしていたやよいを励ます様に、みゆき達を激励するなお。
まだ迷いを見せる、やよい。
其処に突如、アカオーニの団結を否定する声が轟き、黒い絵の具の力で、校庭はバッドエンド空間に。
みゆき達は、生徒達を救う為にプリキュアに変身します。
今回の敵は、青っ鼻から生み出された玉入れ型アカンベェ。通常技は効きません。
運動会らしく、早速プリキュアとアカンベェの綱引きが開始されました。
「オーエス!オーエス!オー…SOS!SOS!――違~う!!」
綱引きの筈が、いつしか救難信号に。思わずツッコむ、なお。
吹き飛ばされたものの、再び綱を掴むなお。みゆき達も、なおに続きます。
「もう諦めるオニ!どうせ、お前達の負けオニ!」と、5人に降参を促すアカオーニ。
更に、「足手纏いは要らない」と、団結することを悉く否定します。
しかし、『どうせ』という言葉に、なおは激しく反論します。
「仲間と一緒じゃないと、出来ないことがある!私は、やりもしないで諦めたりしない…!『どうせ』なんて、絶対に言わない!!」
皆で力を合わせれば、出来ないことなんて何も無い。
なおの叫びが、やよいの熱意を蘇らせ、5人は底力を発揮。アカンベェを圧倒します。
そして止めの、レインボーヒーリング。
アカンベェは浄化され、みゆき達の絆は、更に深まりました。
女子リレー本番。
あかねからのバトンが見事にみゆきに繋がり、れいかへ。
練習時のイメージトレーニングが実を結び、2位をキープ中。
そしてバトンは、やよいへ。
5位まで順位が落ちたものの、終盤で1人追い抜きかけた瞬間、みゆきが大声で声援を送るより先に、陰口を叩いていた生徒が、やよいを応援し始めました。
――このシーンがあって、本当に良かったです。何だか、救われた気がしました。
みゆき達も負けじと、やよいに熱い声援を送ります。
クラス一丸の声援がやよいに力を与え、なおにバトンを渡す寸前に、順位を一つ戻しました。
クラス中の声援に応える為に、5人の努力を実らせる為に、なおは懸命に走り続けます。
『勝負に拘らない』筈の、なおが見せる『勝利への渇望』。
全ては、最後に皆で笑う為。そして遂に、先頭走者を捉えたなお。しかし――。
先頭走者を追い抜く寸前で、足が絡まり転倒するなお。
必死で立ち上がり後を追いますが、結果は最下位に終わりました。
「ごめん…。みんな…!私の所為で…。」
「なおちゃ~ん!!」「なおちゃん!!」「なおっ!」
必死に涙を堪えようとするなおに抱き付く、みゆき達。その瞳にも、熱い涙が。
「最後まで、バトンを繋ぐことが出来ましたね…。」
「私も、皆と走れて、良かった…。」
涙を拭いながら語り掛けるれいかに、みゆき達を抱き締めながら答えるなお。
更に、4人を包むように抱き締めるれいか。
5人の輪に、2年2組全員が集まり、5人の健闘を称えました。
勝負に勝つことは出来なかったけど、それ以上に大切な物を得たみゆき達。
この経験がきっと、将来に役に立つ日が来ることでしょう。
※最近の運動会は、勝敗を決めずに『手を繋いで、仲良く一位』という風潮が、一部で広まっている様です。
そして、その風潮は『誰もが主役』という言葉とセットになり、例えば『学芸会では、全員が主役を演じる』という失態としか言えない、『悪平等』が蔓延する下地にもなります。
勝敗を決めることは、決して悪いことではありません。
寧ろ、勝利という目標に向けて頑張ることを、もっと積極的に教えるべきだと思います。
勝てば嬉しく、負ければ悔しい。それは、当たり前です。
勝敗に拘らず、それは『努力の結果』であり、それこそが尊ばれるべきではないでしょうか?
少し話は逸れますが、小学生の頃、TVで相撲を観ていた際に、父に「何故、全員が勝ち越せないの?」と訊いたことがあります。
その際、父は「取組は、全部で何日ある?」と、簡潔に返答してくれました。
相撲は全日程が15日です。たとえ全員が勝ち星を融通し合っても、8勝7敗と7勝8敗のグループしか生まれず、全員が勝ち越すことは不可能です。
「だからこそ、力士は皆、頑張るんだよ。」
そう優しく言ってくれた父の言葉は、今もよく覚えています。
次回は、他界したやよいの父が登場し、父の愛をやよいが再確認する話です。
視聴後は、色々と父のことを思い出して、少し切なくなりそうです。
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