
スマイルプリキュア!第3話・『じゃんけんポン♪でキュアピース!!』感想
でも、感想はまだまだ周回遅れ。何とか、公開初日迄に追い付く事が出来れば良いのですが。
…なんて書いている内に、もう明日から映画が公開されます。
周回遅れから脱するのは、もう少し先になりそうです。
さて、今回の主役は、引っ込み思案で泣き虫な少女・黄瀬やよい。
前回はあっさりと、みゆきの「一緒にプリキュアやらない?」と言う勧誘を断りましたが、今回は果たして、どうなるでしょうか?
※みゆき達との交流を経て、やよいがどう変わって行くか、今後に期待しています。『校内美化ポスター』提出の締め切りまで、あと数日。しかし、みゆき達のクラスはまだ、絵を描く生徒すら決まっていない有様だった。
ふとした事がきっかけで、やよいが絵が得意な事を知ったみゆきとあかねは、やよいを推薦。
初めは恥ずかしがるも、2人の熱意に背中を押され、『ポスターを描きたい』と言う本心を2人に打ち明け、ポスターの絵を懸命に書くやよい。
ポスター制作の最中に、少しずつ深まるみゆき達の仲。そして、コンテストの結果が掲示板に張り出される。
金賞を取れなかった事に落ち込むやよいを、励ますみゆき達。2人の励ましで笑顔を取り戻したやよい。
しかし、心無い美術部員の一言が、やよいの心に影を落とす――。
落ち込んでいるやよいの前に、突如現れた、第2の刺客・アカオーニ。
アカオーニの攻撃を受け、生徒達は皆、絶望の淵に陥る。そして、その中には、やよいの姿も。
やよい達の笑顔を守るべく、アカンベェに戦いを挑むみゆきとあかね。
そして、2人の諦めない姿勢が、やよいの閉ざされた扉を押し開く――。
新しいプリキュア・キュアサニーが加入し、キャンディの『キュアデコル探し』は、一歩前進。
アカンベェとの戦いを通して友情を育んだみゆきとあかねは、屋上でじゃれ合っています。
しかし、みゆきの転校2日にして、早くも事件が2回も発生するなんて…。
もしかしたらみゆきは、何処かの名探偵みたいに、事件を呼び寄せる体質なのかも知れません。
2人がじゃれ合っていると、近くで背中を丸めながらイラストを描いているやよいを発見。
やよいの描いているヒーローの絵は、何処となくアメリカンテイスト。
やよいの自宅には、『スーパーマン』や『バッドマン』と言ったアメコミが大量にあるのでしょうか?
やよいの絵を見て感心するみゆき達。でも、やよいは「恥ずかしいから、誰にも言わないで…。」と、背中を丸めて屋上から去って行きます。
場面が変わって、鬼が島ランド
プリキュアの登場により、思い通りにバッドエナジーが回収できずに、苛立っているウルフルン。
其処に、同僚の一人・アカオーニが登場し、ウルフルンの仕事っぷりを貶しました。
そして、「見本を見せてやる」とばかりに、金棒を担いでプリキュア退治に向かいました。
その頃、みゆきのクラスでは『校内美化週間ポスター』の絵を描く人を募っていました。
「今日中に決めないと間に合わない」との事で、自薦他薦を問わず1名決める事になり、みゆきとあかねは、やよいを推薦します。
それにしても、みゆきが転校して来た時も同じ話題を言っていた筈なので、あれから2日過ぎているにも拘らず、未だに何も決まっていないなんて…。
生徒会副会長・れいかがクラスに居てこの有様なのですから、このクラスは相当、纏まりの欠けたクラスの様です。
そんな中、みゆきとあかねが、「黄瀬さんが良いと思います!」と、やよいを推薦。
初めはやよいも恥ずかしがっていたものの、引き受ける事を決意。
放課後。やよいは、2人が自分の絵の上手さを見込んで推薦してくれた事を知りますが、「もっと絵の上手い人」の事を、みゆき達に教えます。
美術部部長・『天才』蘇我:コンクール入賞経験あり。
『学校のカリスマ』美川さん:少女漫画を描く事が得意。(※2話でバレーのスコアを付けていた少女?)
『モテモテ』成島君:女子を(実際より)美人に書く事で、女の子受けが良い。
校内の有名人3人を引合いに出し、挑戦する前から尻込みするやよい。
みゆきは「頑張ってみようよ!」と励ましますが、やよいは俯くばかり。
そんなやよいの姿を見て、「ゴメンな!」と謝り、やよいの代わりに、れいかに断ろうとするあかね。
しかし、躊躇するやよいの表情を見たみゆきは、あかねを呼び止め、やよいに語り掛けます。
「黄瀬さん。私、本で読んだ事があるの。『絵は心を映す鏡だ』って。」
やよいがカッコいいヒーローの絵を描けるのは、それが「優しくて思い遣りのある」と言う、やよいの本質を表しているからだと説く、みゆき。
そして、あかねも、みゆきの意見に賛同します。
結果は解らないけど、少しでも意欲があるなら――。
みゆきの励ましに、「私…やってみたい!」と、勇気を振り絞りコンテストに挑戦する事を決意するやよい。
そんなやよいの決心を支持する、みゆき達。
早速やよいは、みゆきをモデルにデッサンを始めます。
モップを片手にピースサインをして、台に片足を乗せ、笑顔の表情のまま固まるみゆき。
そんなみゆきの姿を見て、鞄に隠れていたキャンディが「3人目を探すクル!」と、顔を出します。
「わぁ~!何?その、子豚さん!!」
「キャンディは、子豚じゃないクル!」
子豚に間違えられて怒り出すキャンディ。
それにしても、羊は兎も角、子豚に間違えられるなんて…。
なまじ髪型が変えられるばかりに、今後も色んな動物に間違えられそうとは言え、どんな見間違えでしょうか?
(※一応子豚の名誉の為に言っておくと、子豚は結構可愛いと思いますよ。)
「こ…これは、その…キャンディって言って、あの…。」
キャンディが喋り出した事を、慌てて誤魔化すみゆき。
しかし、やよいはキャンディが喋った事を気にせず、「よ~し!キャンディも描いてあげるね!」と、更なる意気込みを見せます。
「お待たせ~!差し入れ持って来たで~。」
自宅のお好み焼き屋から、お好み焼きの差し入れを持って来たあかね。
3人で仲良く平らげた後、あかねもモデルに加わり、デッサンは続きます。
3人の様子を密かに窺っていたれいかでしたが、3人の仲睦まじい姿に安心して、そのまま立ち去りました。
――どうやられいかは、『まず信じて任せて、困っていたら助けるタイプ』の様です。
※3話終了時、関西出身のあかねが、お好み焼きを『格子切り』でなく『ピザ切り』にしていた事に、違和感を感じる人が結構居た様です。
僕も関西出身なので、『そう言えば家ではどうだったか?』と思い浮かべてみましたが、お皿に乗せた時に切れ目すら入れていませんでした。
また、店で注文した時はどうだったか思い出そうとしましたが、テーブルに鉄板が載っている店では大抵、そのままだった気がします。
そして、自分で食べ易い様に、コテで少しずつ切って直接食べていた記憶があります。
でも、お好み焼きは、切り方より、美味しさの方が重要だと思います。
個人的には、1口大に切ってしまうのはどうかと思いますが、美味しければそれでも良いと思います。
ただ、ソースの味だけがして、生地が美味しくないお好み焼きには、お好み焼きの名を語る資格はありません。
また、マヨネーズやソースのかけ方なんて、正直に言えば、味には無関係だと思います。
あかねの家のお好み焼きが『ピザ切り』なのは、単に、土地に合わせているだけだと思います。
地元の拘りなんて、『客に喜んで貰う』と言う『実』のでは、何の意味も持たないのではないでしょうか?
でも、お好み焼き1つで、これだけの話題になるのなら、たこ焼きが出て来た時は、どうなるのでしょうか?
『たこ焼き』と『玉子焼き(明石焼き)』の違いや、入れる具の違いなどで、更なる論争を生みそうな気がします。
お好み焼きの切り方についてはさて置き。
あかねが持って来たお好み焼きは、湯気が立つ程温かかった様なので、多分学校の近くに店があるのだと思います。
もしかしたら今後は、みゆき達が下校時にあかねの家に寄り道するシーンが、頻繁に描かれるのでしょうか?
そして、翌日の夕方。
遂に、やよいのポスター『校内美化ヒーロー・クリーンピースマン』が完成し、みゆき達に披露されました。
やよいの生み出したクリーンピースマンは、『それいけ!アンパンマン』に登場しても、余り違和感の無さそうな雰囲気で、何処となく愛嬌があって面白いと思います。
一方、相棒の動物は…。何というか、『近付いてはいけない雰囲気』を醸している気がします。
ちょっと毒のある台詞を吐いて、子供を泣かせそうな印象を受けました。
みゆき達にポスターの出来を絶賛されて、嬉しそうな表情のやよい。
2人に礼を述べ、「本当は、このポスターを描きたいと思っていたのに、自分の本心から逃げていた」と告白します。
やよいの告白に対して、『最後まで頑張ったやよいは、カッコいい』と返答するみゆき達。
2人の言葉が嬉しくて、嬉し泣きをしてしまったやよい。
3人の間に、友情が生まれようとしていました。
そんな3人の様子を、上空から窺っていたアカオーニ。
『3人の友情をバッドエンドに変えてやる』と、不敵な笑みを浮かべます。
友情を否定する彼の出自は、『泣いた赤鬼』でしょうか?
彼が此処まで友情を否定する理由が、明らかになる日は来るのでしょうか?
翌日。校内から集められた『校内美化ポスター』が、掲示板に張り出されました。
みゆき達が会場に向かうと、既にやよいが。
――やよいの絵は、『努力賞』を受賞しました。
「折角、2人に手伝って貰ったのに…。御免なさい。」
「でも、努力賞だって、スゴイと思うよ!」
「そや!ウチは、やよいのポスターが一番輝いて見えるでっ!」「うんっ!」
みゆき達に手伝って貰ったのにも拘らず、『金賞』と言う成果が出せなかった事を気に病み、2人に謝るやよい。
そして、落ち込むやよいを励ます2人。
「2人共、有難う…!」
落ち込んでいる自分を励ましてくれた2人にお礼を言う、やよい。
このままで済めば、無事にハッピーエンドなのですが、残念ながら余計な茶々が入ります。
「そんなの負け惜しみだよ。誰が見ても、蘇我部長のポスターが一番芸術的で、優れているさ。こんなふざけたポスターと比べられちゃ、困るよ。」
蘇我部長と取り巻きがみゆき達の前に現れ、取り巻きの2人が、やよいの絵を罵倒しました。
当然、みゆきとあかねは反論しますが、やよいは自信を喪失し、自分の絵を剥がして走り去ってしまいます。
何と言うか…。美術部の面々が、浅ましくて厭らしい感じがしました。
部長も『只の変人』にして置けば良いのに、何でこんなに自信過剰のキャラにしてしまったのでしょうか?
個人的には、金賞の蘇我部長の絵より、努力賞のやよいや、アイデア賞の美川さんの絵の方が、面白いと思いました。
蘇我部長の絵は、何と言うか…『麻薬撲滅キャンペーン』と言う感じがします。
少し思ったのですが、努力賞だった事で落ち込んでいるやよいに対して、みゆき達の対応が少し違えば、また別の展開になった気がします。
例えば、こんな感じで――。(※ただ、このルートだと、やよいはプリキュアに覚醒しない可能性が有ります。)
「努力賞おめでとう、黄瀬さん!早速、お祝いしなくちゃ!」
「よっしゃ!今からウチの店のお好み焼きで、祝勝会や!」
「有難う、2人共!次は、金賞目指すね!!」
「あっ…えっと、その…。」
嬉しそうに駆けて行く3人の背中を、ただ茫然と見詰める美術部員…。
妄想はさて置き。
「泣く子が、居たオニ~!」
自信を喪失し、絵を抱えて走り去るやよいの姿を、発見したアカオーニは、やよいの物語を一気にバッドエンドにしてしまおうと意気込みます。
落ち込んでいるやよいに「お前なんか、努力したって無駄オニ!」と謗り、バッドエナジーを回収する為に、世界を黒く染めます。
「私…もう、絵を描くのなんて、止める…。」
絶望してしまった他の生徒と同様に、膝を屈めるやよい。
その様子を満足げな高笑いで眺める、アカオーニ。そして、バッドエナジーが溜まった事で、また1つ時計の針が進みました。
其処に、異変を感じて駆け付けたみゆき達が登場。
落ち込んでいるやよいを見付けて、駆け寄ろうとしますが、アカオーニの攻撃に阻まれてしまいます。
アカオーニの繰り出す爆風により、やよいに近付けない2人。
そして、爆風に晒されて舞ったやよいの絵が、アカオーニの顔を覆います。
「グリーンピースマン?下らんオニ!」
やよいの努力の結晶を、丸めて捨てるアカオーニ。更に、やよいの絵をアカンベェに変化させてしまいます。
その行為に対し、みゆき達の怒りが頂点に。プリキュアに変身し、アカンベェに立ち向かいます。
しかし、アカンベェの攻撃に手も足も出ず、2人は早速、奥の手を使います。
「気合だ!気合だー!!プリキュア!ハッピーシャワー!」
しかし、あっさりと躱され、気力を使い果たしたハッピーは、その場に崩れ落ちます。
「ハッピーがアカンねんやったら、ウチがやらんと!」続いて、サニーの必殺技が、アカンベェ目掛けて発射。
しかし…気合が足らずに、目前で消滅してしまうサニーファイヤー。
ハッピーに続き、サニーもダウン。一気に大ピンチです。
アカンベェの光線に吹き飛ばされ、地に臥せる2人。それを嘲笑うアカオーニ。
アカオーニの嘲りに負けまいと、何とか立ち上がった2人。そして――。
「無駄かどうか…私にはまだ、解んないけど…。一生懸命描いた黄瀬さんの努力を馬鹿にするのは、許せない!!」
「えっ?何、コレ…?」みゆきの心の叫びを耳にしたやよいは、正気を取り戻しました。
周囲を見渡したやよいは、みゆき達の姿を発見し、「もしかして、星空さん?」と語り掛けます。
慌てて、「それは秘密なの!」と必死で誤魔化そうとするみゆきでしたが、後の祭り。
またもやアッサリと、正体がバレてしまいます。
もしも、みゆきがプリキュアではなくパーマンの一員なら、既に動物に変身させられていた事でしょう。
突然の出来事に、戸惑うばかりのやよいに迫る、アカンベェの脅威。
眼前に迫る巨大モップは、みゆき達が防いだものの、2人はそのまま投げ飛ばされてしまいます。
みゆき達に止めを刺そうと迫る、アカンベェ。その姿に戦き、逃げようとするやよい。
その瞬間、やよいの脳裏には、小さな友情を育んできたみゆき達の姿が。そして――。
「こわい!怖い!恐い!でも…!!」
「2人は私の…。私の大切な…!!」
涙を堪えて、勇気を振り絞り、アカンベェの前に立ちはだかるやよい。
そんなやよいに対し。「弱虫は引っ込んでろオニ」と、邪魔そうな態度で追い払おうとするアカオーニ。
「私は弱虫だけど…。すぐ泣いちゃうけど…!2人は、私が勇気を出すキッカケをくれた、大切な友達だもん!!」
「2人を傷付けるのだけは…許さないんだから!!」
やよいの勇気に導かれ、3つめのスマイルパクトが、やよいの許に。
そして今、3人目のプリキュアが誕生する――!
「ピカピカピカりん!じゃんけんポン!キュアピース!!」
キュアピースに変身したやよいは、「本物のスーパーヒーローみたい!」と興奮気味。
早速ポーズを取り、やる気満々!…と思いきや。
「い…。嫌あぁ!!!」
一目散に逃げ惑うやよい。それを追い掛けるみゆきとあかね。
キャンディにも「逃げちゃ駄目クル!」と発破を掛けられますが、怖いモノは怖いと、逃走を続けるやよい。
躓き、倒れ込んだやよいに迫る、アカンベェ。その脅威に思わず、大声で泣き叫ぶやよい。
その瞬間、やよいの身体から雷が発せられ、アカンベェに命中。アカンベェは大ダメージを負い、動きを止めます。
突然の出来事に、流石のアカオーニも驚くばかり。
そして、キャンディにより、キュアピースの浄化の力が『雷』だと判明。
やよいは、スマイルパクトに気合を込めます。
「行っくよ~!ほぉ~!!プリキュア・…わぁ…!ピースサンダー!!」
自分の雷の威力に驚きながらも、アカンベェに技を放ったやよい。
そして、その力にアカンベェは浄化され、3つ目のキュアデコルを入手しました。
「うぬゥ…!プリキュア!次は容赦しないオニ!!」
悔しげな表情で消え去る、アカオーニ。
3人がバテている隙に攻撃すれば良いのに何故か戦わないのは、やはり、『悪役』の範疇から逃れられないからでしょうか?
「わぁ…。ビックリしたぁ。私、本当に変身しちゃったの?」
「そう!今日から黄瀬さんも、私達の仲間だよ!」
「宜しく頼むで!」
「私が、伝説の戦士・プリキュア!――やる!だって、ずっと憧れていたんだもん!世界を守るスパーヒーロー!!」
みゆき達に『仲間』と認められたやよいは、2人の申し出を快諾し、ずっと憧れていたヒーローになれた事を、心から喜びます。
やよいの描いたポスターを守れなかった事を謝るやよい達。しかし、やよいの表情は明るく、『自分が本当に欲しかったモノ』を2人に告白します。
「本当に欲しかったのは、勇気と、あと…。」
「あ、あの。星空さん。み…みゆきちゃんって呼んでも、いい?」
「勿論だよ!やよいちゃん!」「よろじぐ…みゆきちゃん…!」
「何で、泣いとんねん…」「もう~。泣いてないモン…。」
やよいの申し出を、笑顔で快諾したみゆき。その返事が嬉しくて、感涙するやよい。
すかさず、泣いているやよいにツッコむあかね。半べそで反論するやよい。
やよいが本当に欲しかったのは、一歩を踏み出す勇気と、本当の友達。
――やよいの新しい物語が今、始まりを告げた。
※臆病に思えたやよいが、友達の為に勇気を振り絞るシーンは、良い演出でした。
今後も、こう言った演出が観られる事を期待しています。
また、やよいが初めて技を放とうとした瞬間、正直に言うと、ギリギリまで目潰しだと思っていました。
キュアピースの雷の技は、上手く応用出来れば、『NARUTO』の千鳥(雷切)にまで昇華出来そうです。
果たして、キュアピースの技は、その域まで辿り着く事が出来るのでしょうか?