yukitaの想い出日誌 D.C.ll.S.S.~ダ・カーポllセカンドシーズン~第11話・『枯色の島』
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D.C.ll.S.S.~ダ・カーポllセカンドシーズン~第11話・『枯色の島』

さて、久々の『D.C.ll』の感想です。

セカンドシーズンに突入し、物語も佳境に。今回の展開を一言で表すと…。
――きっついわあぁぁ!!

何っ?この鬱展開!観てるこっちが、痛いわっ!!
――本当にこの物語…『ハッピーED』になるんでしょうか?
今回のシリーズは、『家族の絆』がメインテーマだと、EDの映像を観た時に感じました。

前回のシリーズは、『義之と小恋の関係性』がテーマだったと思うのですが、この設定が後に生きて来るのかが、僕が視聴している時の最大の注目点でした。

当初は、クリスマスパーティ(通称・クリパ。学内行事)の演目であった人形劇の主役・ヒロインに、義之・小恋と言う『かつての恋人』が選ばれていたので、二人の関係が軸になっていくと思っていました。

でも、小恋がクリパ当日に熱を出した事から、それまで家で義之の練習に付き合っていた音姫が代役に。
この時点で『メインヒロイン』が、小恋から音姫に移行。

そして物語も、『義之と朝倉姉妹』『枯れない桜と初音島の関係』『さくらと義之の秘密』に集約されて行きます。
同じ魔法使いとして『一心同体』(恋人同士の繋がりでは無い)の、義之と音姫。

二人は、初音島での『不審な事件の真相』を調べて行く内に、その原因が『枯れない桜』にある事に辿り着きます。(音姫は自力で。義之は、『さくらの夢』を通じて間接的に。)

その過程で、記憶力に優れる杏が、かつて病気が原因で『記憶を留めておく事が出来ない』状態であった事が判明。
その所為で両親に捨てられた杏(※1)は、『絶対に、何も忘れない』事を『枯れない桜』に願い、その効力で『絶対記憶』を持つに至る。
(※1・その後、祖母に引き取られた。祖母は現在、他界している)

そして、義之の『出生の秘密』が明らかに――。

『人々の真摯な願い』を何でも叶えてくれる、枯れない桜。
かつて…さくらの祖母が、彼女と初音島の人々の為に遺した『魔法の桜』。

しかし、そのシステムには致命的な欠陥があり、53年前にさくらは、その桜を枯らした。

魔女である為(さくらの祖母と同様)、愛する人と結ばれない限り、歳を取らないさくら。
かつての友人達は皆、結婚して歳を重ねて行く。
――でも自分は、歳も取らずに独りぼっち。

そして、『初音島の人達の為に』と復活させた『枯れない桜』に、さくらは願ってしまう。

『もう、独りぼっちは嫌だ。』

そして、義之が生まれた。――さくらの『息子』として。

しかし…さくらが復活させた『枯れない桜』も、『どんな願いでも、叶えてしまう』と言う致命的な欠陥を持ってしまった。

最近の初音島で起きた事件の数々は、『枯れない桜』が、人々の『悪意』まで汲む様になった為。
これまでは、さくらの魔力で制御出来ていたものの、それも限界が訪れた。

制御する方法は、二つ。
一つは、『枯れない桜』を枯らす事。しかし、それは『義之の死(消滅)』を意味する。

そして、もう一つ。
さくらが、『枯れない桜』と一体化し、内側から制御する事。(『さくらの死(消滅)』を意味する。)

さくらか義之が犠牲にならないと、『枯れない桜』の暴走は止まらない――。

さくらは義之を救う為、『枯れない桜』と一体化する事を選ぶ。
しかし、桜の暴走は止まらない。

それを知った純一(前作の主人公)が、『枯れない桜』の暴走を止める事を試みる。
去り際に、『もしも失敗した時は…。』と、音姫に『覚悟』を促す純一。

しかし…純一の力を持ってしても(※)、桜の暴走は止められない――。
桜を枯らすしか、初音島を救う術が無くなった音姫。

※前作の主人公・朝倉純一は本来、さくらに次ぐ程の『魔法使いとしての素質』を持っています。
(さくらと純一の祖母は、同じ。)
しかし彼は魔法の力を望まなかったので、『手から和菓子を出す』と『寝ている時に、他人の夢を見せられる』という能力しか持っていません。
(原作(『D.C.』)準拠。『夢を見させられる』能力は、桜が枯れた際に失われた。)

『枯れない桜』を枯らせる事は、義之の死を意味する――。
義之への『好意(=恋心)』を意識した音姫には、それは出来ない。
音姫は、義之を避ける様になる。

一方、義之は夢で、さくらから事件の真相を知らされる。
謝るさくらに対し、生み出してくれた事を感謝すると共に、さくらを『お母さん』と呼ぶ義之。
そして…全てを知った上で、音姫の居る『枯れない桜』の許に向かう。

「桜を枯らす事を躊躇うな」と、音姫に告げる義之。
涙ながらに、義之も初音島も助かる方法が無い事に対し、その理不尽さを訴える音姫。

「俺は、音姉の事が好きだ――。」

義之の告白に、顔を上げる音姫。しかし、それは由夢や小恋・他の友達と同じぐらいの『好き』。

義之の『好き』と言う気持ちは、『音姫にだけ向けられた特別なモノ』ではありませんでした。

これは、第1期で『小恋と義之の関係性』を、丁寧に描いて来た事が、最後に繋がる事を示しているのだと思います。

『D.C.』と言うのは、音楽用語で『曲の冒頭へ戻る』と言う意味です。
そして、この作品の表題も『D.C.』です。

これは、『D.C.ll』の最後のシーンが、『小恋が義之に告白する』と言う、第1期の最初のシーンに戻る事を示唆しているのだと思います。
(そうでないと、第1期の描写が無意味になるので。※この事に付いては、後で少し補足します。)

義之は『自分の人生は短かったが、幸せだった』と、音姫に告げる。
そして…。
初音島の人達を救う為に、桜を枯らす事は『正義の魔法使い』である音姫の使命だと語る。

「弟君のお願いを、私が絶対に断れない事を知ってる癖に…。ズルイよ。」

これは、どんなに辛くても義之が決めた事。それは、尊重しなくてはいけない。
涙ながらに、『枯れない桜』に魔力を注ぐ音姫。
少女の胸に、消せない痛みを残し…義之の死(消滅)と共に、事件は解決する――筈だった。
しかし…。何も解決しないばかりか、更なる苦難が、義之達に降り注ぐ。

もの凄ぉ~く長い前振りでしたが、ここからが本番です。

誰だって、自分が死ぬ事を簡単に受け入れられる事は、ありません。
当然、義之だって悲しかった筈です。
それでも大切な人達を守る為に、自らの生命を差し出した義之。

しかし、彼は『生きていた――。』
但し…。『緩やかな、存在の死』と言う、悲しいオマケ付きで…。

ああっ、もう!何で、こんなに鬱展開にするかなぁ!?
いやっ…。あの、ですねぇ…。済みません――。

前回も思ったんですが、何でこの『D.C.』シリーズは、こんなに登場人物(特にヒロイン)を、塗炭の苦しみに追い込むのでしょうか?

10話での音姫の苦痛な叫びは、観ていて辛いモノがあったのですが、今回の義之の苦悩も、ソレに負けず劣らずです。

死んだ筈の自分生きていて、『あれは夢だったのか?』と思いつつも、登校する義之。
でも…。やっぱり、夢では無かった。

まゆきに音姫の様子を訊こうとすると、見ず知らずの人物に語り掛けられた反応をされる。

「そう言う事か…。」
自分と関係性の薄かった人物から順番に、自分の存在を忘れられる――。

『桜井義之』は、この世界に生き続ける。
しかし、その存在は…やがて誰からも認識されなくなる――。

翌日。
ななかに昇降口で出会った瞬間に、一瞬忘れられてしまう。
そして…教室で挨拶しても、『知らない奴』扱いされる。

「よぉ。義之。」「おはよう。義之。」「同志・桜井。(以下略)」

いつもと変わらない、渉・小恋・杉並。
「やっぱり、お前等は親友だな…!」

感極まって渉に抱きついた、義之。当惑する渉に、万感を込めて呟く。
「いや。お前等に会えて…本当に良かったと思ってさ。」

自分の存在を、まだ覚えてくれた親友達。
しかし、彼等とも別れが訪れる。

放課後。一人教室に佇む義之。しかし、麻耶に不審がられてしまう。
落ち込んだ気持ちのまま、帰路につく義之。そこに、杏と茜が通り掛る。

二人に声を掛ける義之。それは、『いつもの風景』だった。
しかし…。二人の記憶には、義之は居なかった。

ナンパ男に認定され、二人を見送るしかなかった義之。
「杏、茜…。参ったな…。ハハハ…。」
――もう、渇いた笑いを発するしかなかった。

しかし…挫けてしまいそうになる義之の腕を、「兄さんっ!」と絡め取る由夢。
それは、『後悔しない』為の…由夢の、精一杯の決意の証――。

たった二人で囲む、鍋料理。努めて明るく振る舞う、由夢。
しかし、自分が消えゆく運命にある義之は、「俺と一緒に居ると、後悔するぞ。」と呟く。

そんな義之に、『何があっても、私がずっと傍に居る』と語る由夢。
全てを知った上で、義之の傍に居ると言う由夢の言葉は、義之の救いとなる。

二人きりで囲む鍋は、あったかくて…切ない。
『結末』を知っているからこそ。運命を変えられない事を知っているからこそ――。
由夢は、『いつもの風景』に溶け込もうとする。

この由夢の行動は、本当に切ないです。
『特別な想い出』を作ってしまったら、その想い出は、掛け替えの無いモノになります。
――だからこそ、それだけは出来ない。

でも、この由夢の行動は、運命への『ささやかな抵抗』なのだと思います。
『いつもの日常』を繰り返せば、そのまま時間が過ぎて、義之との日常も消えないかも知れない――。
そんな風に微かにでも、由夢が考えているのかも知れません。

音姫は一人で、義之が助かる方法を探し続けています。
自分に出来る事は、もう無いかも知れない。
それでも、方法を探し続けなければ、義之が助かる可能性は…消えてしまう。
だからこそ、探し続ける。

この姉妹の行動は、違う様で似ていると思います。
二人とも義之が好きで、だからこそ離れたくない。別れるのが辛い。

辛いから、『変わらない日常』を過ごそうとしているのが、由夢。
辛いから、義之が消えない方法を『一人で』探しているのが、音姫。

僕は何となくですが、結局この二人は、運命から逃げようとしている様な気がします。
何故なら、二人とも『一人で抱え込んでいる』から。

義之が『誰からも認識されなくなる』から消えてしまうのなら、それを止める術を探せばいい。
そして、それは一人では決して出来ません。

恐らく一番簡単な方法は、『小恋達に全てを話し、協力を仰ぐ』事だと思います。

第1期で美夏がロボットと判明した時も、ありのままを受け入れた小恋達なら、魔法の存在は直ぐに受け入れるでしょう。
何よりも親友の義之の為なら、彼を救う為に尽力してくれる筈です。

義之の事を忘れずに居てくれる人物が増えれば、それだけ義之の存在感も増し、存在できる可能性が高くなる。
それを繰り返して、義之と世界の繋がりを増して行けば、義之の存在は保たれるのではないでしょうか?

――ただ、残念ながら今回は、その方法は使えませんでした。
翌日、義之は…小恋達からも忘れられてしまいます。

ただ、朧気ながらも、義之の記憶の残滓は残されていました。
この辺りは、小恋・渉・杉並の3人が皆より義之との繋がりが強かったからでしょう。

そして…寂しげに一人、学校を去る義之。
初音島の桜が全て散り、島自体も活力を無くして行く――。

※義之の復活の鍵は、『絆』だと思います。
例えば今回の最後で渉が、バンドのメンバーが見つからない事を嘆いていましたが、本当なら義之が加入済みです。
他にも、義之が居なくなった事に対する違和感が、先ず、義之の周辺から広がっていく筈です。

その違和感が大きくなれば、例えばアルバムを見るなどして、自分達の過去を探って行くと思います。
そして、自分達の中で『欠けてしまった存在』に気付き、義之の事を思い出す――。

僕は小恋こそが、その鍵を握っていると思います。
第1期を通じて、小恋と義之の関係性の変遷を描いたのは、この為だと思います。
(冒頭で書いた通り、そうでないと意味が無いので。)

小恋は義之が好きな故に、彼と擦れ違いが重なった際、『義之を嫌いにならない様に』義之と別れました。
でも第2期の始めで、再び告白する可能性を、義之に告げています。

それだけ義之の事が好きで、それ故に辛い選択をした小恋が、彼の事を完全に忘れ去るでしょうか?

喩え『枯れない桜』の魔力が消え、義之の存在が消え去っても、義之と過ごした日々は消えません。
小恋と義之の関係は、幼馴染です。少なくとも、朝倉姉妹と同等の付き合いの長さです。

そして彼女も音姫・由夢と同様、幼い頃から義之が好きでした。
義之に対する想いの深さは、決して朝倉姉妹に負けていません。

もし奇蹟が起きるなら、魔法使いや魔力と無縁の小恋が起こす方が、『本当の奇蹟』の様な気がします。
何の力も無い小恋が、『義之への想いの深さ』だけで奇蹟を起こす。
そして、もう一度桜が舞う頃(風見学園の本校生になった頃)、義之に告白して、二人は結ばれる――。

そんな結末を、観てみたいと思います。
(最後はちょっと、自分の願望になってしまいました。でも、そう言うハッピーEDが好きなんです。)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
想定していたより色々書いたので、少し遅れてしまいました。次回は、もう少し早く書きます。
この物語が、『最高の結末』を迎える事を期待しています。
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OPからの推測

こんばんわ
きつねのるーとです。

さてさて…残念ながら…
今回のSSなのですが小恋の出番は…殆んどないと思うのですよ。それは、OPでの扱いとHPでのキャラ紹介のリストから外れている事から、私はそう推測しています。

ただこの話が鬱な展開にも関わらず、50年前の時と違って安心していられるのは、キャラガ黒化していないこと。自分の想いを優先させていないことがとっても救いだと思うのす。そしてそれだけに余計切ないのですよね。

あと・・・
私の意見を書きたいことがいくつかあるのですが…今、私はとっても眠たいので、また日を暖めて参りますのでよろしくお願いしますね。では~

今回、有ると思われる奇跡の根源

奇跡の根源が魔法とは無縁の小恋が起こしたら本当によいと思います。しかし、 今回の流れでは桜に消えた純一だと思うのです。
確かに純一が出来る魔法は義之と同じ、手から和菓子を出すことと、他人の夢を見ることだけですが、事、さくらさんに対してはまた別の魔法が使えるはずなのですよね。ですから、ただ出ててきて無意味に桜に取り込まれたのには、何か重要な意味があると思われるのですよ。ただ、その結果が出てくるのが遅いだけの話で…

でも確かに奇跡というのは特殊能力者が起こした軌跡より、普通の人々が沢山集まって願って起きた奇跡のほうが、より奇跡らしいと思いますよね。

幸せな結末を期待して。

きつねのるーとさん、コメントありがとうございます。

>今回の流れでは桜に消えた純一だと思うのです。

確かに純一がこのまま消えてしまうのは、寂しいと思います。
さくらと純一が『枯れない桜』に取り込まれたままだと、義之が助かっとしても、ちょっと後味の悪い感じがします。
せめて、さくらが寂しくない様に、敢えて取り込まれたままと言う描写は欲しいです。

最も望ましいのは、純一達も含めた全員が助かり、皆で笑っていられる展開だと思います。

奇蹟を起こすのが誰かは解りませんが、誰かが義之に(或いは、その逆)告白するシーンでEDを迎えると、綺麗に終わる気がします。

義之が誰と結ばれるにせよ、幸せな結末である事を期待しています。
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